フジクラの今期予想、市場の期待届かず純利益1560億円に 生成AI特需の一方でリスクも
期待外れの数字に投資家が注目、業績見通しの詳細とは
電線・ケーブル大手のフジクラが発表した2027年3月期の業績見通しが、投資家の間で話題となっています。同社が発表した連結純利益の予想は1560億円で、前年比で0.7%の減益となる見込みです。これが市場のアナリストによる予想平均値である約2077億円を大きく下回ったことで、今後の株価への影響を懸念する声が上がっています。
生成AIブームの追い風と、中東情勢という「見えないリスク」
なぜ市場予想を下回る数字になったのでしょうか。同社は、生成AIの急速な普及に伴うデータセンター向け投資の拡大により、主力である情報通信事業は今後も堅調に推移すると強気な姿勢を見せています。しかし、その一方で経営の先行きには不透明感が漂っています。特に警戒されているのが、ホルムズ海峡周辺の中東情勢の悪化です。物流の停滞や原材料の供給不足、価格高騰といったサプライチェーンへのリスクが懸念されており、同社はこの影響を今回の予想に織り込んでいません。今後の情勢次第では業績が大きく左右される可能性があるため、投資家としては慎重な見極めが求められる局面と言えそうです。