黒島結菜が語る映画『未来』の重み。「親になった今だからこそ伝えたい、子どもたちへの想い」
黒島結菜が挑む新たな境地、湊かなえ原作『未来』とは?
「告白」など数々のヒット作を生み出してきた湊かなえのベストセラー小説を、瀬々敬久監督が映画化した『未来』。本作で、過酷な状況下にある子どもたちに寄り添おうとする教師・真唯子を演じるのが、実力派女優の黒島結菜です。朝ドラ主演を経て、今や円熟味を増した彼女が、この複雑で繊細な役柄にどのような心境で挑んだのか。本作が持つ「社会的なメッセージ」と、彼女自身の「変化」について独占インタビューをお届けします。
「知らないでいることはできない」――映画を通じて社会を見つめる
本作では「子どもの貧困」という、目を背けたくなるような現実が描かれています。黒島自身も撮影にあたり、つらい描写の連続に緊張感を抱いたといいます。「映画を通じて、報道されない現実があることを知ってもらうきっかけになれば」と語る彼女の眼差しからは、一人の大人として、そして母親としての真摯な覚悟が伝わってきました。単なるフィクションではなく、今この瞬間もどこかで起きているかもしれない「現実」にスポットライトを当てることに、本作の大きな意義があると黒島は強調します。
出産を経て変化した「大人」としての視点
これまで生徒役を演じることが多かった黒島にとって、本作で「子どもを救おうとする大人」を演じることは、大きな挑戦でした。「私生活でも出産を経験したことで、視点が大きく変わった」と話す彼女。親として、あるいは教師として、子どもに対して「何かを教える」のではなく、まずは自分自身がしっかり生きることこそが、子どもへの最大のメッセージになるのではないか。そんな気づきが、今回の演技に深みをもたらしています。
悩みの中に希望を見出すためのヒント
劇中、主人公が迷いの中にいるとき、「未来の自分」からの手紙が希望の光となります。黒島自身が、つらいときや迷ったときの支えにしているのは、三木清の「人生論ノート」。感情を整理し、どう生きるべきかを見つめ直すため、繰り返し読んでいる大切な一冊だといいます。「困っている人に気づき、少しでも声をかけられる人間になりたい」――そう語る彼女の優しさが詰まった映画『未来』は、観る人すべての心に静かな問いかけを残すはずです。
映画『未来』は、5月8日より全国公開。ぜひ、劇場でその物語を見届けてください。
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