PayPayがあるのになぜ?JR西日本が独自のQR決済「Wesmo!」を強化する本当の狙いとは
PayPayなどの競合がいる中で、なぜ鉄道会社が決済アプリを強化するのか
「PayPayや楽天ペイがあるのに、なぜ今さらJR西日本が決済サービス?」と疑問に思う方も多いかもしれません。実は、JR西日本は現在、単なる鉄道会社から「生活インフラのプラットフォーマー」へと大きく進化しようとしています。今回発表されたQRコード決済サービス「Wesmo!」の機能強化は、その壮大な計画の第一歩なのです。
交通系ICカードの「限界」を突破するための戦略
これまで鉄道利用の主役だった「ICOCA」などの交通系ICカードには、「2万円の上限」や「事前のチャージが面倒」といった弱点がありました。キャッシュレス決済市場全体を見渡すと、クレジットカードや電子マネーから、手厚いポイント還元が受けられるコード決済へとトレンドが大きく移行しています。JR西日本が独自サービスに力を入れるのは、ICカードの領域だけではユーザーの囲い込みが難しくなっているという背景があるのです。
2027年に登場する「おさいふWESTER」という巨大構想
JR西日本が描いているのは、決済だけでなく、ポイント、銀行口座、鉄道利用がすべて一つのアプリで完結する「おさいふWESTER」の構想です。2027年度には、銀行代理業である「WESTERミライバンク」と連携し、銀行口座の残高やポイント履歴をスマホアプリで一元管理できるようになります。これにより、ユーザーは移動(鉄道)から買い物(決済)、資産管理(銀行)までをすべてJR西日本のエコシステムの中で済ませられるようになります。
先行するteppayや競合との違いは?
今回の機能向上では、ユーザーにとっての使いやすさを改善し、これまでの「隙間」を埋めるようなアップデートが行われます。ライバルであるJR東日本の「teppay」などは、交通系ICへのシームレスなチャージなど、利便性の高さを売りにしています。JR西日本もこれに追随し、アプリ内で完結するサービスを拡充することで、「JRを使わない日でも毎日使ってもらえるアプリ」を目指しています。鉄道利用者にとって、これからの移動と買い物は、ますます便利になりそうですね。
JR西日本の取り組みの詳細は、公式サイトの