伝統×ロックの融合!アイヌ音楽の革命児「アイヌ・アート・プロジェクト」結成25年の軌跡
アイヌ民族の伝統音楽とロックを大胆に融合させ、唯一無二のサウンドを奏でるバンド「アイヌ・アート・プロジェクト」。結成から25年を迎えた今、リーダーの早坂賀道(よしみち)さんが歩んできた道は、まさに「文化の進化」そのものです。かつては厳しい批判を浴びたこともありましたが、今では若い世代へとそのスピリットが受け継がれています。
「伝統は守るだけじゃない」批判を乗り越えて築いた新しいアイヌ音楽
2000年の結成当初、バンドはアイヌの伝統歌「ウポポ」を忠実に再現することから始まりました。しかし、早坂さんは「伝統音楽特有の近寄りがたさ」を感じていたといいます。そこで約2年後、アコースティックギターを手に取りました。この決断が転機となり、音楽はより親しみやすく、多くの人の心を掴むものへと進化していったのです。現在では、アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」に南米の打楽器「カホン」を合わせるなど、国境やジャンルを超えた自由な表現を展開しています。
ファイアダンスとの融合!受け継がれる「進化する文化」の精神
彼らの挑戦は音楽だけにとどまりません。2020年からは、アイヌの「エムシリムセ(剣の舞)」に燃えさかる炎を取り入れた「ファイアダンス」を融合。伝統の枠を飛び越えるような試みには批判がつきものでしたが、結果として多くの称賛の声が届きました。早坂さんは、アイヌ民族は歴史的に新しい文化を積極的に取り入れてきた民族だと語ります。「文化は進化して当たり前」という強い信念が、今の活動を支えているのです。
若手アーティストと共に描く未来。「自由に、楽しまなきゃ損!」
現在、バンドには30代のメンバー・新谷裕也さんをはじめ、次世代の若手アーティストたちも加わっています。新谷さんは、口承文芸のリズムに現代の音楽技術を掛け合わせるなど、さらなる進化を模索中。早坂さんは若手メンバーに対し「まず演奏者が楽しまないと!伝統に縛られすぎず、のびのびとやってほしい」と温かいエールを送っています。沖縄民謡が多くの日本人に愛されているように、アイヌの音楽を日常の風景にする。早坂さんの夢は、これからも止まることなく続いていきます。
「アイヌ・アート・プロジェクト」の活動については、公式サイトやSNSもチェックしてみてください。伝統と現代が交差する、その新しい音の波をぜひ体感してみてください。詳細な活動記録は