中野量太監督が10年ぶりに挑む“家族と赦し”の物語。『私はあなたを知らない、』早瀬憩と語る撮影秘話
「120パーセントの力を引き出してくれた」―難役に挑んだ早瀬憩の挑戦
『湯を沸かすほどの熱い愛』で知られる中野量太監督が、10年ぶりとなる完全オリジナル脚本で手掛けた映画『私はあなたを知らない、』。本作は、母を殺した青年・夕平(坂口健太郎)と、その真相を追う娘・朝子(早瀬憩)が13年の時を経て対峙する、魂の対話を描いたヒューマンサスペンスです。主演の早瀬憩さんは、オーディションでその役をつかみ取りました。「朝子はとても難しい役で、自分自身の力量不足を感じることもありましたが、監督が常にそばで寄り添ってくれました。妥協を許さない監督のおかげで、120パーセントの力を出し切ることができたと思います」と、過酷な撮影を振り返りました。
「最後まで考え抜くことができた」―監督が明かす創作の裏側
中野監督にとって、人を殺めるというテーマと向き合うのは初めての挑戦でした。「脚本を書いている段階から、これは大変なテーマだと頭を悩ませました。8割を脚本に込め、残りの2割は撮影現場でスタッフやキャストと共に考え抜くことで、唯一無二の答えを追求しました」と語ります。現場では、「夕平を赦せるか?」といった議論がスタッフ間で行われるほど、全員が物語と真剣に向き合っていたそうです。中野監督は「赦しとは何かという問いに明確な答えはありませんが、彼らの人生がこれからも続いていくことを感じてもらえたら嬉しいです」と、本作に込めた想いを明かしました。
気鋭の若手・早瀬憩と実力派・坂口健太郎が引き出した感情の爆発
本作の鍵となる面会室のシーンについて、早瀬さんは共演した坂口健太郎さんの存在感に救われたと語ります。「台本を読んだだけでは想像しきれなかった、言葉の奥にある愛情を坂口さんが引き出してくれました。感情があふれすぎて、何度もテイクを重ねたことも今では貴重な経験です」と語り、二人のプロフェッショナルな姿勢が本作のリアリティを支えています。今作を経て「唯一無二の俳優になりたい」と語る早瀬さんの鮮烈な演技、そして中野監督が描き出す“家族と赦し”の物語は、現在公開中です。ぜひ劇場で、魂の対話を見届けてください。
映画『私はあなたを知らない、』の詳細は、