「寂しさを感じる暇なんてない」一人旅のプロが教える“没入感”の楽しみ方
一人旅の最大のメリットは「自分の時間を100%コントロールできること」
近年、SNSを中心に静かなブームとなっているのが「一人旅」です。自由気ままに動けるのはもちろんですが、その真の魅力はどこにあるのでしょうか。郷愁溢れる風景を撮影し続けるインフルエンサー「一人旅研究会」こと栗原悠人さんは、一人旅を「自分自身と空間をしっかりと向き合わせる時間」だと語ります。誰にも気を使わず、自分の好きな場所へ、好きなタイミングで足を運ぶ。そんな自分だけのコーディネートができる点が、一人旅が多くの人を惹きつける最大の理由です。
「寂しい」という感情を「没入感」に変える魔法
「寂しくないですか?」という問いに対し、栗原さんは「寂しいと感じる暇がない」と答えます。複数人での旅行も楽しいものですが、どうしても会話が中心となり、周囲の景色や空気感を深く味わうのが難しくなることもあります。一方、一人であれば五感をフル活用してその場所の静寂や歴史、空気の揺らぎを感じ取ることができます。その場にどっぷりと深く“没入”することで、周囲を気にせず自分だけの世界に浸れるのが、一人旅ならではの贅沢なのです。
計画は「お守り」程度に。トラブルさえも自分の一部
一人旅にはトラブルもつきものです。道に迷ったり、ガソリンが切れそうになったり、電車の時間を間違えて数時間待機することになったり。そんな時、仲間がいれば助け合えますが、一人だと全てを自分で解決しなければなりません。しかし、栗原さんは「自業自得としてすんなり受け入れられるのも一人旅の良さ」と笑います。ガチガチに計画を立てるのではなく、「お守り」程度の計画で、予期せぬトラブルや寄り道さえも旅のスパイスとして楽しむ余裕が、大人の旅には必要かもしれません。
SNS時代だからこそ「あえて見ない」勇気を持つ
今やSNSで検索すれば、絶景スポットの「正解」や「綺麗な写真」がいくらでも出てきます。しかし、栗原さんは目的地についてあえて事前に深く調べないようにしているそうです。「情報を鵜呑みにしすぎると、現地での体験が答え合わせになってしまう」と警鐘を鳴らします。自分の足で歩き、自分の目で見て、その瞬間の空気を感じる。そうして得た体験を、後からブログなどに「備忘録」として残すことで、旅の記憶は自分だけの唯一無二の資産となっていきます。次のお休みは、あえて目的地だけ決めて、スマホを置いて静かな場所へ出かけてみてはいかがでしょうか。
栗原悠人さんの著書『