「死にたい」と絶望する人へ。和歌山・三段壁で命を守り続ける牧師の闘い
断崖に設置された「命の電話」が救うもの
和歌山県の絶景スポットとして知られる「三段壁」。高さ50〜60メートルもの断崖が海に突き出すこの場所は、観光地であると同時に、人生の行き詰まりを感じた人が最後の場所として訪れてしまう側面も持っています。そんな「命の瀬戸際」で、24時間体制で救いの手を差し伸べ続けている人物がいます。「白浜レスキューネットワーク」理事長の藤藪庸一牧師です。
1100人以上の命と向き合ってきた藤藪牧師の活動
絶壁の手前にある電話ボックスには、誰でも使えるように10円玉やテレホンカードが備え付けられており、看板には藤藪さんにつながる直通番号が記されています。「重大な決断をするまえに、一度相談してほしい」。その切実なメッセージを頼りに電話をかけてきた人に対し、藤藪さんはどんな時間帯でもすぐに駆けつけます。1999年から始まったこの活動で、これまでに1100人以上の命を守り、社会復帰のための共同生活の場を提供するなど、孤独に寄り添う支援を続けています。
決して一人じゃない。今、生きづらさを感じているあなたへ
日本国内の自殺者数は減少傾向にあるとされていますが、藤藪さんは「表面化していない苦しみを抱える人はまだまだ多い」と危惧しています。2023年には、次世代を担う子どもたちの悩みを受け止めるための支援センターも開設。「あんたがいてくれて良かった」と心から言ってもらえる場所を目指し、今この瞬間も命と向き合い続けています。もし今、あなたが自分一人で抱えきれないほどの悩みに押しつぶされそうなら、どうか一人で決断を下さないでください。
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