【中日】福敬登が今季限りで退団へ 難病を乗り越えた「大福マル」の左腕が選んだ新たな道とは
2020年最優秀中継ぎ左腕が下した決断
中日ドラゴンズの福敬登投手(34)が、今季限りでチームを退団することが分かりました。球団から来季の構想外であることを伝えられましたが、本人は現役続行を強く希望しており、新天地でのプレーを目指すことを決意しました。球団側から提示された引退セレモニーや球団スタッフへの転向という打診を固辞し、「現役」としての挑戦を選んだ福選手の姿に、多くのファンからエールが送られています。
病との闘い、そして社会貢献への情熱
福選手といえば、2020年に30ホールドポイントを挙げて最優秀中継ぎ投手賞を獲得した左腕として知られています。祖父江投手、マルティネス投手と共に築いた「大福マル」の勝利の方程式は、当時のドラゴンズファンを熱くさせました。しかし、2022年に国指定の難病である「黄色靱帯(じんたい)骨化症」を発症。左脚のしびれや感覚麻痺という過酷な状況を乗り越え、マウンドに戻ってきた不屈の精神力の持ち主です。また、選手としてだけでなく、医療用ウィッグを寄付する「ヘアドネーション」や特別支援学校への訪問など、社会貢献活動にも非常に熱心に取り組んできました。「僕の生きがい」と語るその誠実な人柄は、多くの人々の心に勇気を与えています。
竜のユニホームで見せる最後の勇姿
今季は左手親指の骨折などの不運もあり、思うような結果を残すことができませんでしたが、通算293試合登板で培った経験値は、どの球団にとっても大きな戦力になるはずです。9月25日からのファーム・リーグ、対日本ハム戦(ナゴヤ球場)が、ドラゴンズのユニホームを着た福選手の最後の勇姿となる見込みです。長くブルペンを支えてきた左腕が、再び輝ける場所を求めて次のステージへ向かいます。福選手の新しい挑戦に注目しましょう。