「しぐれうい×メゾピアノ」コラボ中止の波紋―専門家が指摘する“炎上対応”の正解とは?
なぜコラボは中止に追い込まれたのか?騒動の経緯と脅迫の事実
株式会社colyが展開予定だった、人気イラストレーター・VTuberの「しぐれうい」と子供服ブランド「mezzopiano(メゾピアノ)」のコラボ企画が、突如として全面中止となりました。今回の騒動の引き金となったのは、しぐれうい氏の代表曲『粛聖!!ロリ神レクイエム☆』が持つテーマ性と、実在する子供服ブランドが結びつくことへのSNS上での激しい反発です。さらに、単なる批判にとどまらず、イベント開催地を狙った「客ぶっ殺そ」といった殺害予告まで行われる事態となり、安全面を考慮した結果、コラボの白紙撤回が決定しました。
「嫌い=悪ではない」専門家が語るキャンセルカルチャーの危険性
ネット炎上の構造に詳しい国際大学グローコム客員研究員の小木曽健氏は、今回の対応について警鐘を鳴らしています。小木曽氏は、個人の不快感や不買の意思表示は自由であるとしつつも、法を犯していない表現を組織的な圧力で潰す「キャンセルカルチャー」の蔓延を危惧。特に、殺害予告などの犯罪行為に屈して企画を中止することは、「炎上させれば思い通りにできる」という悪しき成功体験を助長しかねないと指摘しています。企業は批判が予想される案件であればこそ、事前の論点整理を行い、なぜその企画が必要なのかという「明確なスタンス」を事前に示しておくべきだったと分析しました。
炎上対応の理想形?神社で見せた「信念ある対応」との違い
一方で、炎上に対して毅然とした態度を貫いた例として、福岡・八女市の福島八幡宮がSNSで披露したダンス動画を巡る対応が挙げられます。神社側は批判に対し、表現の意図と撮影に関する見解を公式サイトで冷静に発信しました。結果的に一部動画の取り下げは行ったものの、「表現方針の撤回ではない」と明言することで、安易に批判に迎合しない姿勢を見せました。小木曽氏は、企業や団体が今後同じような局面に立った際、リスクを理解した上で信念を持って発信を続ける重要性を強調しています。今回の騒動を機に、SNS社会における企業の「リスク管理」と「表現の自由」のあり方が改めて問われています。
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