「日本の美意識を次世代へ」ユナイテッドアローズ名誉会長・重松理が挑む“最後の仕事”とは
アメリカ文化に憧れた少年時代から、日本の本質を見つめ直す現在まで
セレクトショップの草分け的存在であるユナイテッドアローズの名誉会長、重松理さんをご存知でしょうか。かつて「アメリカの豊かなライフスタイル」を日本へ紹介し、ファッション業界を牽引してきた重松さんですが、今、その視線は「日本の正しい生活文化」の継承に向けられています。かつては「アメリカイズベスト」と信じていた彼が、なぜ今、日本の伝統や美意識に強く惹かれているのでしょうか。その背景には、伊勢神宮での神聖な体験や、東日本大震災で見えた日本人の「愛と調和」の精神がありました。自身の原体験を振り返りながら、日本の本質的な美しさを次世代へ繋ぐという、重松さんの「最後の仕事」に迫ります。
「和と洋の融合」の先にある、本当の意味での豊かさとは
重松さんが掲げてきた「日本文化と西洋文化の融合」というコンセプトは、長年多くの人々に新しいライフスタイルを提案してきました。しかし、年齢を重ね、多くの経験を経てたどり着いたのは、表面的な「日本らしさ」ではなく、技術や美意識を深掘りした本質的な豊かさの追求でした。現在、重松さんが理事を務める