トランプ氏が“斬首作戦”か?ベネズエラ大統領を拘束、狙いは石油権益の再掌握?【専門家解説】
南米ベネズエラで起きた、マドゥロ大統領夫妻の拘束劇。まるで映画のような展開に、世界中が注目しています。現地時間3日未明、ベネズエラの首都カラカスは爆音に包まれ、アメリカ陸軍特殊部隊による軍事作戦が行われたと報じられています。一体何が起こったのでしょうか?
ベネズエラの現状とアメリカの介入
アメリカメディアによると、今回の作戦には約150機のアメリカ軍用機が参加し、わずか3時間足らずで完了したとのこと。ニューヨークに到着したマドゥロ大統領は、拘束された直後、「GoodNight.HappyNewYear」と語ったと伝えられています。
この作戦を指揮したのは、トランプ大統領自身。自身の私邸でリアルタイムに作戦の様子を見ながら指示を出していたと言われています。トランプ大統領は、「アメリカ軍は敵が想像すらできない能力と技能を備え、圧倒的に地球上で最強かつ最も恐るべき軍隊である」とアメリカ軍を絶賛しました。
さらに、ニューヨーク・タイムズの報道によると、CIA(中央情報局)は昨年8月からベネズエラに諜報員を派遣し、マドゥロ大統領の居場所や行動パターンを徹底的に把握していたようです。
石油をめぐるアメリカとベネズエラの複雑な関係
今回の作戦の背景には、石油をめぐるアメリカとベネズエラの長年の確執があります。1920年代にベネズエラで石油が発見されると、アメリカの石油メジャーが進出し、莫大な利益を上げました。しかし、その一方で、国内の貧富の差が拡大し、1980年代には暴動が起こり、数千人が死亡する事態となりました。
その後、1999年に大統領に就任したチャベス氏は、石油から得た利益を貧困層に分配し、国民から熱狂的な支持を得ました。2000年代には石油産業の国有化を進め、アメリカの石油大手の資産を接収しました。
これに対し、アメリカは2015年、ベネズエラに対し、人権侵害などを理由に経済制裁を開始。2013年にチャベス氏が死去した後、後継として大統領に就任したマドゥロ氏の政権は、ハイパーインフレーションに見舞われ経済が混乱。独裁政権を維持するために、民主派を弾圧するなど、状況は悪化の一途を辿っていました。
トランプ大統領の真の狙いは?
トランプ大統領は、マドゥロ大統領を「膨大な量の致命的な違法薬物を、アメリカに密輸する犯罪ネットワークの首謀者」と批判する一方で、石油権益確保の姿勢を強く示しています。今回の“斬首作戦”は、単なる麻薬対策ではなく、ベネズエラの豊富な石油資源を再びアメリカの手に取り戻すための戦略だったのでしょうか?
同志社大学の三牧聖子教授は、「アメリカはベネズエラの石油資源を長年狙っており、今回の作戦はその一環と見ることができる」と分析しています。今後のベネズエラの動向、そしてアメリカの石油戦略に注目が集まります。
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