『遊戯王』人気デュエル動画クリエイター・サンダー&ミソ、動画制作の舞台裏を大公開!
『遊戯王』のデュエル動画で人気を集めるサンダー&ミソ。彼らが動画制作で大切にしていること、そしてお互いのスタイルについて語っていただきました。ニコニコ動画時代から活動する2人が、どのようにして「最強タッグ」を築き上げているのか、その舞台裏に迫ります。
動画の主役は「カード」!徹底的なこだわり
サンダーさんとミソさんが動画制作で最も意識しているのは、「カードテキストの説明を丁寧に伝えること」です。普段の対戦では当たり前のようにカードの効果を読み上げることはありませんが、動画では視聴者に分かりやすく伝えるために、カードの効果を一つずつ丁寧に解説しています。
また、「カードが見やすい動画」を作るため、徹底的に真上からの撮影をしています。斜めからの撮影ではカードの表面が光で反射しやすく、見づらくなってしまうため、真上からの撮影を推奨しています。
ミソさんは「一般的なYouTube動画は演者が主役ですが、僕たちの動画の主役は演者ではなくカードなんです」と語ります。カードの魅力を最大限に引き出すためのこだわりが詰まっています。
意外な企画の裏側!成功と失敗の分析
最近話題になった企画は、「4人に10枚ずつカードを買ってきてもらい、1つのデッキを組む動画」。予想以上の反響があったとのことです。ミソさんは「みんなで協力して何かを達成する企画は、やっぱり面白いんですね」と分析しています。
一方、バズった企画をもう1回やるケースは少ないとのこと。ミソさんは「自分自身が飽きてしまうのと、1回目の面白さを2回目が超えることがほぼないからです」と理由を明かしました。
サンダーさんの「サンダー昔ばなし」シリーズも人気を集めています。25年間『遊戯王』を続けてきたからこそ語れる、カードにまつわる貴重なエピソードが魅力です。
『遊戯王』以外の動画は伸びにくい傾向にあるものの、サンダーさんはデジモンカードやベイブレードなど、自分が好きなカードゲームの動画を積極的にアップしています。
正反対のスタイルが生み出す「噛み合わなさ」とバランス
サンダーさんはキャラクターになりきって「ごっこ遊び」のように楽しむ一方、ミソさんは競技デュエルへのアンチテーゼとして、普段使われないカードに焦点を当て、『遊戯王』の新たな楽しみ方を追求しています。この対極なスタイルは、動画の面白さにつながる一方で、時には「噛み合わなさ」を生むことも。
しかし、お互いに意識してバランスを取っているようです。サンダーさんのデッキが強くなりすぎた場合は、ミソさんのデッキのパワーに合わせて調整するなど、協力し合って動画を作り上げています。
「仕込み」をしない理由!自分たちが楽しむことが大切
動画の撮影頻度は週に1回。5時間かけて3本分の動画を撮影しています。撮影後には、すぐにボツの判断をすることもあるそうです。一番良い対戦を採用するため、何度も撮り直すこともあります。
サンダーさんは「何度も撮り直していると、新鮮なリアクションができなくなってしまうので、やはり一発撮りで成功させるのが理想的」と語ります。
デッキ構築のコツは、事前にデッキの強さをすり合わせること。お互いのデッキの強さを10段階で表現し、一方的な戦いにならないように調整しています。
演出のために「デッキの積み込み」をするケースもあるそうですが、サンダーさんとミソさんは「仕込みはしない」というポリシーを持っています。自分たちが楽しむことが一番大切だと考えているからです。
公式のお仕事が嬉しかった!今後の展望は?
長く動画配信を続けている中で、嬉しかった瞬間は「KONAMIからお仕事をいただいた」こと。公式イベントでのMCも務めるなど、活動の幅を広げています。
サンダーさんは「動画で生活ができている」という事実に喜びを感じています。また、後進の育成にも力を入れていきたいと考えています。
ミソさんは「動画を作ることが一番面白い」と語り、今後もデュエル動画の延長線上にいることを示唆しています。カードゲーム以外の分野でも、本気で楽しめることなら何でも挑戦したいと考えています。
カードショップの経営やカードのデザインについては、現時点では考えていないとのことです。自分たちはあくまで「作られたカードをどう調整して遊ぶか」に長けていると考えているからです。
最後に、ミソさんは、かつてニコニコ動画で活動していた頃に、ある人から言われた格言を紹介しました。「1枚のキーカードを軸にデッキを組み始めた結果、たとえ“キーカード”がデッキから抜けたとしても、それは“キーカード”のデッキとして扱ってよい」。この言葉は、デッキ構築のハードルを下げる効果があるそうです。