イ・ビョンホン主演「しあわせな選択」公開!パク・チャヌク監督最新作の深淵な魅力とは?
韓国を代表する俳優イ・ビョンホンさんが、3月6日公開の映画「しあわせな選択」で、リストラされた主人公を演じ、その怪演が話題を呼んでいます。監督は、「オールド・ボーイ」や「別れる決心」で知られるパク・チャヌク監督。現代社会への鋭い風刺を込めたブラックコメディーが、観るたびに新しい発見がある不思議な映画として注目を集めています。
リストラから犯罪へ…主人公マンスの葛藤
映画は、幸せな家庭を築いていた主人公マンスが、長年勤めた会社から突然リストラされてしまうところから始まります。再就職を目指すも、徐々に困窮していくマンスは、ある犯罪計画を思いつき、事態は予想外の方向へ…。原作は、アメリカの作家ドナルド・E・ウェストレイクのミステリー小説「斧」を基に、舞台を韓国に移して映画化されました。
イ・ビョンホン「普段の自分はマンスに近いかも」
来日インタビューに応じたイ・ビョンホンさんは、「見る度に新しい発見がある不思議な映画です」と作品の魅力を語りました。また、主人公マンスとの共通点については、「今はヘアメイクをして、こうやってオフィシャルの場に立っていますが、日ごろの僕の姿はマンスに近いかもしれないですね」とユーモラスに答えています。家族思いで、長年一つの仕事に打ち込んできたマンスの生き様や、計画を実行する際のぎこちなさに、共感する部分も多かったようです。
社会問題を代弁するマンス
「しあわせな選択」は、突然の解雇や、自動化・AI(人工知能)化への不安など、現代社会が抱える問題にも切り込んでいます。イ・ビョンホンさんは、「雇用問題によって切迫している、また本当に大変な思いをしている、そういった人たちを代弁しているのがマンスなんです」と作品のメッセージ性を語りました。自身も35年間俳優業を続けているイ・ビョンホンさんは、突然仕事を失うことへの不安を告白し、マンスの心情に深く共感していることを明かしました。
パク・チャヌク監督への賛辞
20年以上の付き合いがあるパク・チャヌク監督とのタッグは、長編映画では2000年の「JSA」以来。イ・ビョンホンさんは、監督の意図を深く理解するため、何度も話し合いながら演技に臨んだといいます。完成した作品を見て、「本当に多くの会話を交わしたので、自分自身は作品の全てを知っているつもりだったんです」と語りつつも、「8回見たんですが、見る度に『これってこういう意味だったんだ』と新しい事実を知る。本当に不思議な映画です」と、パク・チャヌク監督の天才性を称賛しました。
共演には、ソン・イェジンさん、パク・ヒスンさん、イ・ソンミンさん、ヨム・ヘランさん、チャ・スンウォンさんら豪華キャストが集結しています。「しあわせな選択」は、3月6日より全国公開です。