ヒグマ駆除で猟銃許可取り消しは違法!最高裁がハンターの訴えを支持
北海道でヒグマ駆除を行ったハンターの猟銃所持許可取り消しを巡る訴訟で、最高裁が道公安委員会の処分を違法と判断しました。これは、猟銃許可取り消しに関する最高裁の判断としては初めてのことです。
ヒグマ駆除の状況と許可取り消し
北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(77)は、2018年8月に砂川市でライフル銃を発砲し、ヒグマ1頭を駆除しました。しかし、道公安委員会は、この発砲が鳥獣保護管理法に違反しているとして、翌年、池上さんの猟銃所持許可を取り消しました。
道公安委員会は、発砲時に「弾丸が到達する恐れのある建物に向かって銃猟をしてはならない」という規定に反していると主張しました。具体的には、ヒグマを貫通した銃弾が、周辺にいた別のハンターの銃に当たったことを問題視し、「跳弾が建物に届く危険があった」と判断したのです。
一審、二審、そして最高裁の判断
この処分に対し、池上さんは不服を申し立て、訴訟に発展しました。2021年の札幌地裁判決では、同行していた警察官が発砲を制止していないことなどを理由に、「処分は裁量権の逸脱・乱用で違法だ」として、池上さんの請求を認めました。
しかし、2024年の札幌高裁判決では、一審の判断が覆され、「跳弾が建物に届く危険があった」として、処分を適法と判断しました。この判決に対し、池上さんは上告し、今回の最高裁判決に至りました。
最高裁の判決内容
最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は、27日の判決で、二審判決を破棄し、処分を違法と判断しました。これにより、一審の池上さん勝訴判決が確定しました。
今回の判決は、ヒグマなどの有害獣駆除における猟銃の取り扱いについて、重要な先例となります。今後は、同様の事例において、公安委員会が猟銃の所持許可を取り消す際には、より慎重な判断が求められるでしょう。
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