那須川天心、元王者エストラーダをボディで粉砕!9回TKO勝利の裏に4ヶ月間の“狂気”
4月11日(金)両国国技館で行われたWBC世界バンタム級挑戦者決定戦で、那須川天心(27=帝拳)がフアンフランシスコ・エストラーダ(35=メキシコ)に9回終了TKO勝利を収めました。元2階級制覇王者相手に、破壊力が増したボディブローが勝利の鍵となりました。試合後会見では、天心が勝利の要因と、苦しい練習期間について語りました。
ボディブローの破壊力に秘められた自信
天心は試合後、「なんとなく腹に入ったなっていうのが分かった」と、ボディへのクリーンヒットを確信した時の感覚を語りました。さらに「腹だけじゃなくて上も効いていた」と、ボディへの攻撃がエストラーダ全体に影響を与えたことを明かしました。今回の試合に向けて、天心は「倒れるパンチ」、つまり相手を確実に仕留めるためのパンチを徹底的に磨いてきました。その成果について、「今回の練習ですごい手応えがたくさんあった」と自信を覗かせました。
天心のボディー強化には、トレーナーの葛西裕一氏も太鼓判を押しています。「あの左ボディーは私も練習中に何度か落とされそうになって」と証言し、天心の成長を称賛しました。
「前に出る」戦法が勝利を呼んだ
今回の那須川天心は、ボディの強化だけでなく、積極的な攻めも際立っていました。天心は「ジャブを使って自分の距離を作っていくっていうのはずっとできた」と振り返り、それが「前回の試合ではできなかったこと」と明言しました。距離をコントロールすることで、自分の得意な形で攻める場面が増え、相手の攻撃をかわしながらボディを叩き込むことができました。
「結構いいパンチはもらったと思う」と認めつつも、「普段だったらそこで引いていた」と、以前の自分との違いを強調しました。しかし今回は、「ガードを固めて前に出る」ことを徹底的に練習し、相手の攻撃に屈せず、自分のペースを崩さなかったことが勝利につながりました。
4ヶ月間の“荒治療”とメンタル強化
井上拓真戦から今回の試合までの4ヶ月間について、天心は「本当に荒治療だった」と表現しました。練習では精神的にも追い込まれ、「スパーやってもずっと怒られるし、ずっと納得いかない」と苦しい日々を過ごしたことを明かしました。しかし、「人って何かになりたかったら、狂気にならないといけない時がある」と語り、その苦しみを乗り越えたことが自身の成長に繋がったと力強く語りました。
技術で掴んだ勝利
試合終盤については「7ラウンド、8ラウンドぐらいから完璧に自分のペースになってきた」と振り返り、相手の動きが鈍ってきたところで「技術で勝つことができた。運じゃない。自分のやってきたことでしっかり勝った」と、自身の技術と努力を信じて勝利を掴んだことを強調しました。
那須川天心の今後の活躍に、ますます期待が高まります。