卒業シーズンに再燃?“令和のブルセラ”の実態とメルカリの抜け道
大手フリマアプリ「メルカリ」が、性的な対象として中古品を売買する行為「ブルセラ」を想起させる出品への注意喚起を行った。1990年代に社会問題化したブルセラは、令和の時代においても形を変え、SNSとフリマアプリを巧妙に利用した闇市場として存在している実態が明らかになった。
ブルセラとは?90年代の問題が現代に蘇る
ブルセラとは、ブルマーやセーラー服といった女子児童の制服や、使用済み下着などをめぐる中古衣類売買・店舗文化を指す俗語だ。90年代には実店舗が存在し、女子中高生が小遣い稼ぎのために私物を売るケースが見られた。しかし、実店舗はほぼ姿を消し、現在はSNSでの個人売買が主流となっている。
メルカリの抜け道と“売り子”たちの手口
メルカリは、使用済み制服や体操着の出品自体は認めているものの、性的な強調やブルセラを想起させる行為を禁止している。しかし、実際にブルセラの売り手である母親たちは、メルカリを配送手段として利用し、直接的な売買はSNSのDMで行っているという。
シングルマザーのAさん(30代)は、自身の経験を語る。「メルカリはあくまで購入者に匿名で発送するための手段。SNSで買い手と直接やり取りし、購入が決まったらメルカリのアカウントに誘導して、偽装商品を落札してもらうんです。口座情報を知られずに代金を受け取れるし、お互いの住所を知られるリスクもありません。」
貧困と倫理観、そして不安
Aさんは、3人の子どもを育てる生活費のために長女の下着類を売っていたという。しかし、今年2月に起きたシングルマザーが男性から金銭支援と称して娘の裸の映像などを求められた事件をきっかけに、自身も逮捕されるのではないかという不安から販売を中止した。
「売り手と買い手の倫理観に頼るしかない」とAさんは語る。X(旧Twitter)上には、依然として“売り子”のアカウントや、それとわかる出品が確認できるという。
メルカリの注意喚起は効果なし?
今回のメルカリの注意喚起について、Aさんは「まったく意味がない」と指摘する。ブルセラ市場は、SNSとフリマアプリを巧妙に利用しており、メルカリ側の規制だけでは根本的な解決にはならないという。
卒業シーズンは、ブルセラの取引が活発化する時期でもある。この問題は、貧困や倫理観、そして匿名性が複雑に絡み合っており、社会全体で考えるべき課題と言えるだろう。