井上尚弥vs中谷潤人戦、亀田大毅氏が語る「実力」とは?10Rのバッティングに複雑な心境
12月26日に行われたボクシング・スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥選手とWBA・WBC・WBO同級1位・中谷潤人選手の一戦。元世界2階級王者の亀田大毅氏が、自身のYouTubeチャンネルで試合を振り返り、中谷選手の健闘を絶賛するとともに、10Rのバッティングについて自身の考えを語りました。
試合の展開と中谷選手の強さ
試合は井上選手が優勢に進めるかと思われましたが、中谷選手は8Rから積極的に前に出てプレッシャーをかけ、9Rには井上選手のアゴを捉える右アッパーを炸裂させるなど、流れを変えようとしました。亀田氏は「前半、(中谷選手の)トレーナーが『相手に流れているからくっついて行こう』って言ったと思うんですけど、6Rか7Rだったかな、(トレーナーの合図で)前に行けたんで。アレ、普通行けないんですよ」と、中谷選手の積極的な姿勢に驚きを隠せませんでした。
10Rのバッティングと「実力」
しかし、10Rに中谷選手がヒットさせたワンツーの後、偶然のバッティングが発生し、中谷選手は眉間から出血。亀田氏は「10R、あのバッティングなんですよ。あれがなければ…というのは〝たられば〟の話です。ボクシングではそれも実力です」と、バッティングも試合の一部であり、中谷選手のプレッシャーがなければ起こりえなかった事態だと指摘しました。
判定と両選手の健闘
その後、11Rで井上選手の強烈な右アッパーが中谷選手の顔面を捉え、中谷選手は左目にダメージを負いながらも12Rまで戦い抜きました。試合は井上選手が3-0で判定勝利となりましたが、亀田氏は「本当に互角に近い戦いだった。めちゃくちゃいい試合。採点は覆らないけど、中谷選手が勝ったとか、ドローなんじゃないかと言う人もおる判定だったと思う。それだけ中谷選手が仕上げて、井上選手が寄せ付けなかった。すごい試合を見させていただきました」と、中谷選手の井上選手に匹敵する実力を認め、両選手の健闘を称えました。
この試合は、井上選手の圧倒的な強さだけでなく、中谷選手の意地と実力が際立つ、記憶に残る名勝負となりました。