日本と韓国がたどり着いた結論?「撃ったら即逃げる」最新装輪自走砲が世界で急増する理由
「タイヤ付き」の時代が到来!なぜ今、装輪自走砲が求められているのか
最近、世界の軍事トレンドが大きく変わっているのをご存じでしょうか。これまで主流だった「キャタピラ式(履帯)」の自走砲に代わり、トラックの車体に砲を載せた「装輪式(タイヤ式)」の自走砲が急速に増えています。韓国のハンファ・ディフェンス社が新たに発表した「K9MH」というモデルが、日本の陸上自衛隊が誇る「19式装輪自走155mmりゅう弾砲」にそっくりだと、軍事ファンの間で話題になっています。なぜ、世界各国がいまこぞってこのタイプを開発しているのでしょうか。
ウクライナ戦が教えた「牽引式はもう古い」という現実
この変化の背景には、現代の戦場における決定的な「教訓」があります。特に影響を与えているのがウクライナ紛争です。かつてはトラックで引っ張る「牽引式」の榴弾砲が主流でしたが、現代戦では、ドローンや高性能レーダーによって射撃した瞬間に位置がバレてしまいます。移動に時間のかかる牽引式は、敵の反撃を避けられず、あっという間に撃破されてしまうケースが相次ぎました。そこで重要視されるようになったのが、撃ったらすぐに移動する「シュート&スクート」という戦術です。
高速移動で生存率を劇的にアップさせる「タイヤの機動力」
K9MHや日本の19式が注目される最大の理由は、その驚異的な「機動力」です。タイヤで走ることで、道路を使った長距離の高速移動が可能になります。K9MHの最高速度は時速100kmにも達し、敵の攻撃が来る前に現場から離脱することができます。アメリカ陸軍も現在、古い装備の更新計画である「MTC(移動式戦術砲)計画」において、この「シュート&スクート」を前提とした自走砲の導入を急いでいます。最新のテクノロジーを詰め込んだ「走る大砲」が、これからの戦場のニュースタンダードになりそうです。
今回のK9MHの登場は、まさに現代戦が「いかにして攻撃し、いかにして生き残るか」というサバイバルゲーム化していることを象徴しています。日本と韓国、そしてアメリカが同じ回答にたどり着いた背景には、極めて厳しい戦場のリアルがあったのですね。
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