『マテリアリスト結婚の条件』は“エグいのに愛おしい”?注目のA24最新作を映画ライターが徹底解剖!
映画ファンの間で話題沸騰中のA24製作×セリーヌ・ソン監督の最新作『マテリアリスト結婚の条件』。5月29日(金)の公開に先駆け、本作の魅力を語り尽くすトークイベント付き試写会が開催されました。登壇したのは映画ライターのISO氏とMCの奥浜レイラ氏。前作『パストライブス/再会』で世界中を魅了したソン監督が描く、現代的で矛盾に満ちた“大人のロマコメ”について深掘りします。
「変なロマコメ」こそが今のリアル?愛と金銭のギリギリを描く
ダコタ・ジョンソン主演の本作は、相手を資産価値で判断するマッチメーカーが主人公という、まさに現代の婚活事情を切り取った作品です。ISO氏は本作を「アンチラブコメ的でありながら、最終的に『愛ってすてきだよね』という着地点に行く矛盾が、非常に現代的で人間らしい」と評しました。キラキラした理想のロマンスだけではなく、婚活現場のリアルな打算やエグい本音を容赦なく描きつつも、ロマンチックな演出を忘れない……。そんな“リアルとファンタジーの絶妙なバランス”こそが、本作が単なるロマコメに終わらない理由のようです。
豪華キャストと“三角関係”が織りなすニューヨーク・ロマンス
本作にはダコタ・ジョンソンに加え、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカルといったマーベル作品でもおなじみの豪華俳優が集結。奥浜氏は、登場人物たちが「どちらの男性を選ぶか」だけでなく、「マテリアリスト(物質主義)かロマンスか、どちらのニューヨークで生きたいか」という選択を迫られていると指摘しました。特にペドロ・パスカル演じる大富豪ハリーのキャラクター造形については、「嫌な奴ではなく、パスカルの魅力で優しさがにじみ出ている」と絶賛。条件重視の婚活という少し冷めた世界観の中に、人間としての温かみをどう見つけるのか、そのプロセスに注目です。
現代人が共感する“矛盾”の正体とは
「世の中が世知辛いからこそ、条件で選ばざるを得ない」という現代の切実な婚活事情。しかし、本作はそれを単なる“悪”としては描きません。誰かと向き合うことは、同時に自分自身と向き合うこと。映画の最後には、ミシェル・ザウナー率いる「ジャパニーズ・ブレックファスト」の楽曲が流れ、それまで見てきた婚活のエグい現実を包み込むような温かいカタルシスが待っています。「ロマンスはもっと複雑で、だからこそ美しい」と気づかせてくれる『マテリアリスト結婚の条件』は、今を生きるすべての人に観てほしい一作です。ぜひ、映画館でその答えを確かめてみてください。
映画の詳細は、公式サイトの