中村獅童が語る「歌舞伎界での苦悩と父の絆」―『徹子の部屋』で見せたパパの顔とは
「主役は難しい」と言われた新人時代と、勘三郎の言葉
5月26日に放送された『徹子の部屋』に、歌舞伎俳優の中村獅童さんが息子の中村陽喜くん、夏幹くんと共に登場しました。現在では歌舞伎界で欠かせない存在となった獅童さんですが、実はデビュー当時は非常に厳しい現実に直面していたことを明かしました。18、19歳の頃には周囲から「主役を取っていくのは難しい」とまで言われていたそうです。そんな彼を支えたのは、叔父である萬屋錦之介さんの「顔で演じず、心で演じなさい」という教えでした。この言葉を胸に努力を続けた結果、あの中村勘三郎さんから「心があっていい」と絶賛されるまでに成長したのです。初主役の舞台では、技術が未熟だった自分を、ファンの割れんばかりの拍手が支えてくれたというエピソードからは、獅童さんのひたむきな姿勢が伝わってきます。
歌舞伎を離れた父への想いと、今の「パパとしての姿」
中村獅童さんの父は、歌舞伎の名門に生まれながらも、幼少期に歌舞伎界を離れて会社員となった異色の経歴を持っています。祖父である三代目中村時蔵さんの元で、兄弟と共に厳しく叱られたことがきっかけで「かつらを投げ捨てて辞めた」というエピソードは、父の頑固さと繊細さを物語っています。親が歌舞伎界にいないという「中途半端な立場」からスタートした獅童さんでしたが、今では自身の息子たちも舞台に立ち、家族で歌舞伎の伝統を受け継いでいます。番組内では、息子たちの晴れ舞台をカメラで撮影し、周囲に「うちの倅なんだよ」と嬉しそうに自慢する可愛い父親の姿も披露されました。かつての葛藤を乗り越え、親から子へと歌舞伎の魂が受け継がれていく様子は、多くの視聴者の感動を呼んでいます。