韓国の半導体が抱える意外な弱点?「車載半導体」で世界シェアに苦戦する理由とは
AI時代でも盲点に?車載半導体で韓国勢が後手に回っているワケ
現在、世界のメモリー市場をリードし、AI(人工知能)投資の波に乗る韓国の半導体産業。しかし、そんな華々しい活躍の裏で、意外な「アキレス腱」が明らかになりました。それが、私たちの生活に身近な自動車に搭載される「車載半導体」のシェア争いです。韓国自動車研究院のデータによると、2024年の車載メモリー市場で首位に立ったのは米国のマイクロン。サムスン電子やSKハイニックスといった世界的な半導体大手が、なぜかこの分野では苦戦を強いられているのです。
「高性能より耐久性」がカギ!車載市場特有の高い壁
なぜ韓国企業は車載半導体に力を入れてこなかったのでしょうか。それは、スマホやPC向けとは全く異なる市場のルールがあったからです。命を預かる自動車には、極限の環境下でも壊れない「圧倒的な耐久性と安全性」が求められます。さらに、一度採用されると長期間にわたり供給を続ける必要があり、開発サイクルが非常に長いのが特徴です。これまで、利益率が高く開発周期も短いAI向けやモバイル向けを優先してきた韓国企業にとって、この「参入障壁の高い車載市場」はあまり魅力的に映らなかったのが実情のようです。
「動くコンピュータ」時代が到来!今後の展望と国産化への道
しかし、状況は一変しようとしています。自動運転やソフトウエア中心車(SDV)の進化により、自動車はまさに「巨大なスマートフォン」や「動くコンピュータ」へと変化しています。搭載されるメモリー容量は2030年に向けて爆発的に増加すると予測されており、市場規模は今後さらに拡大する見通しです。これを受け、韓国国内でも危機感が高まっています。自動車メーカーと半導体企業がタッグを組むなど、海外依存度を減らし「国産化率」を高めようとする動きが加速しています。半導体大国・韓国が、この重要分野でどう巻き返しを図るのか、今後の動向から目が離せません。