【安田記念】武豊×シックスペンスが快勝!田中博康調教師が海外仕込みの「常識破り」で掴んだG1制覇の裏側
世界基準のメソッドでG1制覇!田中博康師の飽くなき探究心
6月7日に開催された東京競馬場の安田記念(G1)で、武豊騎手を背にしたシックスペンスが力強い走りを見せ、見事にG1初制覇を飾りました。管理する田中博康調教師にとってはJRA・G1通算4勝目となる大きな白星ですが、その勝利の裏には、従来の日本の競馬の常識を覆す「海外仕込みのトレーニング術」がありました。
「欧州最強」を追い求めて――フランスで磨いた調教理論
田中博康師のキャリアは非常にユニークです。現役騎手時代から海外に目を向け、フランスの名門A・ファーブル厩舎での修行経験も持つ知性派。昨秋には来日した欧州最強馬カランダガンを視察し、今春には自らフランスへ渡り、その師であるF・グラファール師のもとで最新の調教スタイルを肌で学びました。
最終追い切りも攻める!シックスペンスで見せた「個」に合わせる調教
日本の競馬界では、レース前日は軽めの調整が主流ですが、田中博師は海外のトップトレーナー同様に、レース直前までしっかりと負荷をかける攻めのスタイルを取り入れています。今回のシックスペンスに対しても、土曜の朝にウッドでラスト1ハロン12秒1をマークするなど、馬のコンディションを最大限に引き出すための「最適解」を選択。国枝厩舎から転厩して間もない馬に対しても、スタッフと連携してブリンカーを導入するなど、1頭1頭の個性に合わせたタクトを振るい、見事な結果を残しました。「途中から見た馬で勝つことは今までと違った喜び」と語る田中博師の進化は、今後も競馬界に新たな風を吹き込みそうです。