なぜ天才ヤン・ウェンリーに敗れたのか?銀英伝「不敗の魔術師」が帝国の名将を翻弄した神戦術
スペースオペラの金字塔として、世代を超えて愛され続ける『銀河英雄伝説』。本作の大きな魅力といえば、銀河帝国と自由惑星同盟、それぞれの陣営に属する個性豊かなキャラクターたちの頭脳戦です。中でも「魔術師」と称される自由惑星同盟のヤン・ウェンリーは、圧倒的な戦力差を覆し、不可能を可能にする戦術で数々の帝国軍の名将たちを震え上がらせました。今回は、そんなヤンに真っ向から挑み、そして翻弄されてしまった帝国軍の猛者たちの中から、象徴的な戦いを振り返ります。
帝国最強の攻撃力を持つ男も手玉に?ビッテンフェルト提督がハマった罠
「帝国軍の呼吸する破壊衝動」という物騒な異名を持つ、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト提督。彼が率いる「黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツェンレイター)」は、その名の通り圧倒的な破壊力とスピードで戦場を席巻する帝国軍きっての攻撃型艦隊です。そんな彼がヤンの策に屈したのが、歴史的な大戦となった「アムリッツァ星域会戦」でした。当時、同盟軍は食糧難と圧倒的な戦力差で敗色が濃厚。しかし、ヤンは冷静に戦況を見極め、勝利に酔いしれて突撃してきたビッテンフェルト艦隊のわずかな隙を逃しませんでした。近接戦闘のために艦隊が隊形を崩した瞬間、ヤンは正確無比な集中攻撃を敢行。これにより帝国軍の包囲網に決定的な穴が開き、同盟軍の一部が脱出に成功することになったのです。勝利を確信していた猛将に対し、冷静沈着なヤンの采配が輝いた名シーンでした。
今回取り上げたエピソードは、