【F1】なぜラッセルのタイムは抹消されなかった?オーストリアGP予選で見せた「賢明な減速」の真実
黄旗区間でタイム更新!ラッセルがペナルティを回避できた決定的な理由とは
F1オーストリアGPの予選Q3で、メルセデスのジョージ・ラッセルが見せた驚異のポールポジション獲得劇。しかし、直前でマックス・フェルスタッペンがクラッシュした影響により、コース上には「黄旗」が振られていました。通常、黄旗区間でのタイム更新は抹消の対象となりますが、なぜラッセルのタイムは有効とされたのでしょうか?その理由は、ラッセルがルールを完璧に遵守した「減速」を行ったことにありました。
「ダブルイエロー」と「シングルイエロー」の大きな違い
FIAのレギュレーションでは、黄旗の掲示状況によって義務付けられるアクションが異なります。今回のケースで決定打となったのは、ラッセルが通過した際に振られていたのが「黄旗1本(シングルイエロー)」だったことです。レギュレーションでは、黄旗1本の場合は「減速し、進路変更の準備をする」ことが求められますが、もしこれが「黄旗2本(ダブルイエロー)」であれば、タイムは自動的に抹消されていました。ラッセルはデータ上で100メートル分もアクセルを緩めており、しっかりと減速義務を果たしたことがスチュワードの調査で認められたのです。
データが証明したラッセルの「プロの判断」
メルセデスのトト・ウルフ代表も、「データを見れば、それまでのラップと比べて明らかに減速していることがわかる」とラッセルの判断を称賛しました。一方で、同じくアタック中だったアンドレア・キミ・アントネッリは「ダブルイエロー」だと勘違いして必要以上に大きく減速してしまったといいます。状況を冷静に分析し、レギュレーションの範囲内で最大限のパフォーマンスを発揮したラッセルのクレバーさが、今回のポールポジションを呼び込んだと言えるでしょう。今シーズンの熱い戦いぶりについては、