「沖縄の負担はなぜ減らない?」五木寛之×佐藤優が語る、私たちが目を背けている“構造的な差別”とは
なぜ沖縄に基地が集中するのか?「トイレ掃除」で例える衝撃の現実
皆さんは、沖縄の基地問題について深く考えたことはありますか?ニュースで流れるたびに「大変そうだな」と感じつつも、どこか遠い国の出来事のように思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、作家の五木寛之氏と元外務省主任分析官の佐藤優氏は、対談集『一寸先は闇』の中で、今の沖縄が置かれている状況を「政治的差別」という非常に鋭い視点で解説しています。
「沖縄君だけトイレ当番」が長くなっている不平等な構造
佐藤氏は、基地問題の現状を学校の「掃除当番」に例えて説明しました。本来なら公平に分担すべき「トイレ掃除(基地の負担)」ですが、時代が進むにつれて沖縄が担う割合は増え続けています。1952年には沖縄の負担は全体の10%でしたが、現在は70%にまで達しているのです。本来、日米同盟の重要性を説くのであれば、本土側も同じように負担を分かち合うのが筋ではないでしょうか?しかし、多くの本土の人間は「地政学的に沖縄が適しているから」という理由で納得し、現状維持を支持してしまっています。これこそが、差別している側が自分たちを「差別者」だと認識していない、恐ろしい「権力者的沈黙」であると佐藤氏は指摘します。
「知らない」は罪になる?私たちが今すぐ知るべきこと
沖縄に海兵隊が移った背景には、かつて本土で行われた反基地闘争が深く関わっています。かつて岐阜や山梨にいた海兵隊が、本土の激しい反対運動の結果、沖縄へ移動せざるを得なかったという歴史的事実を知る日本人は、残念ながら多くありません。五木寛之氏も語る通り、権限を持つ側は黙ってやり過ごせば現状を維持できてしまいます。私たちが知らぬ間に加担してしまっているこの「政治的差別」という構造。未来を考えるとき、この不平等な現実から目を背けてはいけないのかもしれません。詳細については、ぜひお二人の対談が収録された書籍