「最期は自宅で」を叶えるために。今からできる「人生会議」とリビングウィルの活用法
「人生の最期」をどこで過ごす?理想と現実のギャップ
皆さんは、自分の人生の終わりをどこで迎えたいか考えたことはありますか?実は、約6割の人が「自宅で最期を迎えたい」と希望している一方で、現実には6割以上の人が病院で亡くなっているという「理想と現実のギャップ」があります。いつか必ず訪れる「もしもの時」のために、どのような医療やケアを受けたいかを家族や医師と話し合うことを「人生会議(ACP)」と呼びます。そして、その希望を文書にしたものが「リビングウィル(事前指示書)」です。作成率はまだ低いですが、自分の意志を尊重してもらうための重要なツールとして注目されています。
松本市が取り組む「わたしのリビングウィル」
長野県松本市では、独自のリビングウィルを活用して、市民の希望に沿った終末期医療を提供する取り組みが進んでいます。松本市が発行するこの用紙には、延命治療の希望や、痛みに対する対処法、そして「どこで過ごしたいか」を細かくチェックできる欄が設けられています。この文書があることで、医療関係者や家族が本人の意志を正確に共有でき、自分らしい最期を実現するための強力なサポートになります。
実際に「自宅療養」を叶えた80代男性の事例
松本市に住むある80代の男性は、入院中に医師の勧めでこのリビングウィルを作成しました。男性は迷わず「最期を過ごしたい場所」に「自宅」と記入。退院時にはその意思が医療チームに共有され、現在は訪問診療や介護サービスを活用しながら、住み慣れた自宅で穏やかな日々を過ごしています。担当の看護師も「人間関係や生活スタイルを変えずに過ごせていることが、本人にとっても大きな力になっている」と話しています。
自分らしい選択をするために、今できること
「リビングウィル」は、高齢者だけのものだと思っていませんか?実は、若いうちから自分の価値観や、命の危険が迫った時にどうしたいかを考えておくことは、家族の負担を減らすことにも繋がります。まずは、離れて暮らす家族や大切な人と「どんな風に生きて、どんな風に最期を迎えたいか」を少しずつ話し合ってみることから始めてみませんか?気になる方は、お住まいの自治体の窓口や、以下の情報を参考にしてみてください。
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