戦時中の「黒いそば」が奇跡の進化!真っ白な絶品「高寺芯そば」に込められた平和の物語
食料難を耐え抜いた記憶から生まれた「真っ白な十割そば」
福島県会津坂下町で愛されている名物「高寺芯(たかでらしん)そば」をご存知でしょうか。透き通るような白さと、強いコシ、そして喉ごしの良さから、文化庁の「100年フード」にも認定された逸品です。しかし、この洗練された味わいの裏側には、かつて多くの人が経験した戦時中の悲惨な記憶が隠されていました。
殻と砂だらけの「黒いそば」と平和への願い
今でこそ高級感漂う白いそばですが、かつての姿は全くの別物でした。戦時中の深刻な食料不足の中、人々が飢えをしのぐために食べていたのは、殻や埃、砂が混じった黒いそばだったのです。麺として茹でる余裕さえなく、団子状にして焼いて食べるしかなかったという当時の過酷な体験が、今の「高寺芯そば」を生むきっかけとなりました。
三代で受け継ぐ職人の情熱と未来へのバトン
戦後、当時の苦い記憶を払拭しようと立ち上がったのが、現在の店主・加藤康明さんの祖父である義明さんでした。「そばの芯だけを贅沢に使う」という発想から始まり、父親の健さんが打ち方を極め、現在の美しいそばが完成しました。先人の苦労に感謝を込めて、加藤さんは今、この伝統と平和の味を次世代へと繋ぐために日々精進を続けています。歴史の重みを感じながら食べる一杯は、私たちに平和の尊さを改めて教えてくれます。
詳しくは、福島テレビの元記事もチェックしてみてください。