阪神・淡路大震災の希望の歌「しあわせ運べるように」を作詞・作曲した臼井真さんを偲ぶ会が開催
被災地の心に寄り添い続けた名曲の誕生と、臼井真さんが遺したメッセージ
阪神・淡路大震災から長く歌い継がれている名曲「しあわせ運べるように」。その作詞・作曲を手がけ、震災の記憶を音楽を通じて未来へと繋いできた元小学校教諭の臼井真さんが、今年7月に65歳で急逝されました。2026年9月26日、教鞭をとっていた神戸親和大学にて、故人を偲ぶ会が執り行われました。
学生や市民ら200人が参加、心温まる合唱で最後の別れを惜しむ
会場には大学関係者や市民ら約200人が参列し、音楽教育に情熱を注いだ臼井さんの功績を称えました。生前の映像が流れると、多くの参列者が涙をぬぐい、その早すぎる別れを惜しむ姿が見られました。教え子である学生たちは、臼井さんが手がけた楽曲を合唱し、最後には会場全体で「しあわせ運べるように」を歌い上げました。「正直者が馬鹿を見ないように」という臼井さんの言葉を胸に、学生たちは「先生から受け取った歌う楽しさや、人の心を大切にする姿勢を次世代へ伝えたい」と決意を語りました。
避難所を包み込んだ優しさ、今も語り継がれる歌の力
生涯で400曲以上を作曲した臼井さんは、被災地でのボランティア活動を通じて多くの人々の心を癒やしてきました。参列した社会福祉士の冨田新さんは、当時の記憶として「歌が流れると避難所の雰囲気が柔らかくなった」と振り返ります。臼井さんが遺した音楽は、これからも神戸の街、そして震災を経験した人々の心の中で、温かい光として生き続けることでしょう。