「最下位の戦力ではない」なぜ中日ドラゴンズは失速したのか?タレント軍団の誤算と来季への課題
今季、開幕前には「今年は違う」と高い評価を受けていた中日ドラゴンズ。しかし、終わってみれば借金21で最下位という、あまりにも厳しい現実が待っていました。なぜ、能力の高い選手が揃っているはずのチームが、ここまで苦戦してしまったのでしょうか。その要因を深掘りします。
開幕ダッシュの失敗と「逆転負け」という名の呪縛
中日の誤算は、あまりにも早い段階で訪れました。開幕直後の3、4月に8勝19敗と大きく負け越し、いきなり2ケタの借金を背負う展開に。その後、夏場には立て直しの兆しを見せたものの、9月に入り再び失速しました。特に目立ったのが「リードしても守りきれない」という弱さです。今季の逆転負けは40試合と球団新記録を更新し、サヨナラ負けも12球団で突出した多さを記録しました。まさに、勝利の女神に見放されたような、後味の悪い試合が積み重なってしまったのです。
「データは嘘をつかない」それでも勝てなかった本当の理由
驚くべきことに、各種データを見ると中日は決して「弱いチーム」ではありません。得点力不足が課題だった打線は、新設されたホームランウイングの影響もあり、チーム本塁打はリーグ2位タイの120本を記録。得点数も昨年の403から474へと大幅に向上しました。また、投手陣の防御率も3.28とリーグ3位という好成績を残しています。他球団の首脳陣からも「最下位に低迷する戦力ではない」と警戒されるほど、個々のポテンシャルは高いのです。しかし、勝利の方程式が確立できず、勝負所で「あと1本」が出ない脆さが響きました。詳しいチーム成績の詳細は
井上一樹監督のもとで「勝ち切る強さ」を取り戻せるか
今季は、高橋宏斗をはじめとする若手先発陣や、救援で頭角を現した吉田聖弥、森博人といった新たな光も見えました。戦力としてのベースは着実に底上げされています。あとは、この能力の高いタレントたちをいかにして「勝利」という結果に結びつけるか。井上一樹監督のもと、中日が再び上位戦線に浮上するためには、この「詰めの甘さ」を克服する精神的・戦術的なタフさが求められるでしょう。来季こそ、タレント軍団が本領を発揮する姿に期待したいですね。