市場はピークの100分の1、それでも「マッチ」に賭けた老舗メーカーの決断とは?
かつては街の喫茶店やバーで必ず見かけた「ブックマッチ」。店名が印字されたおしゃれなマッチは、私たちの生活の一部でした。しかし、今やその姿を見かけることはほとんどありません。2022年7月、国内で最後に稼働していたブックマッチの製造機が停止し、約49年の歴史に幕を閉じました。このニュースを知り、寂しさを感じた方も多いのではないでしょうか。
「稼ぎ頭を捨てる」という選択。100均にもあるマッチに込めた勝算
兵庫県姫路市にある老舗メーカー「日東社」は、かつて売り上げの8割を占めていた事業から撤退するという、大きな決断を下しました。ライターの普及や健康増進法による禁煙化の波に押され、マッチの市場規模はピーク時の100分の1以下にまで縮小。それでも日東社は、マッチという伝統文化を残すことを選びました。1箱500円という、100均で買える常識を覆す価格設定で挑んだのが、1年の歳月をかけて開発された自社オリジナルブランド「ブルーラベルマッチ」です。
消えゆく文化をどう守る?老舗5代目の「攻め」の姿勢
なぜ市場が激減している中で、あえてマッチにこだわり続けるのか。それは、ただ昔の製品を作るのではなく、現代のライフスタイルに合わせた新しい価値を創造するという挑戦があったからです。「日本からマッチの灯を消さない」という強い意志と、老舗ならではの技術力。詳細は