60代から映像界で大ブレイク!坂東彌十郎が「デカすぎる体」でつかんだ人生の転機と信念
かつての悩みは「高身長」だった?歌舞伎界の異端児が歩んだ下積み時代
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での北条時政役で、60代にして一気に全国区の人気者となった坂東彌十郎さん。いまや『VIVANT』など話題作に欠かせない名脇役として知られる彼ですが、実は若い頃は「高身長すぎる」ことが大きなコンプレックスでした。183cmという恵まれた体格は、子役が愛される歌舞伎の世界では「大きすぎて悪目立ちする」と冷遇される要因でもあったのです。そんな彼を救ったのは、同じく長身で苦悩した名優・中村吉右衛門さんの「いい役者になれば、背が高いぶん目立つ」という言葉でした。
親友との約束と、師匠との熱い絆
かつて、故・十八代目中村勘三郎さんと十代目坂東三津五郎さんからは、「デカいやつのほうが早死にするから、俺たちで葬儀委員長をやってやる」と軽口を叩かれ合うほど仲が良かった彌十郎さん。親友二人を先に見送るという悲しい現実に直面しながらも、彼らの存在は常に彌十郎さんの背中を押してきました。また、二代目市川猿翁(当時・猿之助)の門下生としてスーパー歌舞伎を支えた経験は、彼の表現の幅を大きく広げました。独立の際に交わした「出てけ!」という言葉に込められた師匠の深い愛情、そして後の海外公演での再会は、まさに映画のような感動的なエピソードです。
「視点を広くすれば世界は小さい」――ジャンルを飛び越える理由
彌十郎さんが大切にしている言葉は「ル・モンド・エ・プティ」。「視点を広くすれば世界は小さい」という意味です。その言葉通り、伝統芸能の枠に収まらず、映像の世界へ飛び込み、果敢に海外公演にも挑戦し続けてきました。重厚な演技の中に、どこか飄々としたおとぼけ感を漂わせる彼のスタイルは、まさに長い下積み時代と数々の出会いから生まれた唯一無二の魅力です。今後も国やジャンルを飛び越え、多くのファンを魅了し続ける坂東彌十郎さんの活躍から目が離せません。