ノーベル文学賞候補!アン・カーソン『赤の自伝』が日本で読める奇跡の舞台裏
なぜ断られ続けた名作が、小さな出版社から生まれたのか?
世界中で高く評価されている作家、アン・カーソンさんの代表作『赤の自伝』。詩と小説が融合した唯一無二のスタイルは「驚きにあふれている」と絶賛されていますが、実は日本での出版までには長い道のりがありました。翻訳者の小磯洋光さんがこの素晴らしい作品を世に出そうと各社に持ち込んだものの、「詩である」という理由で断られ続けていたのです。そんな中、福岡の出版社「書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)」が「この素晴らしい作家を日本に紹介しなければならない」と立ち上がり、2022年に待望の日本語版が誕生しました。
「カーソンさんにしか書けない」超絶技巧の魅力とは?
詩人であり、古典学者、翻訳家という多彩な顔を持つアン・カーソンさん。彼女の紡ぐ言葉には、文学の真髄を突き詰めた先にある圧倒的な技巧と情熱が宿っています。編集を担当した書肆侃侃房の藤枝大さんは、「徹底的に文学とは何かということを突き詰めた、カーソンさんにしか書けない作品」と語り、その表現力に心を震わせたといいます。今回のノーベル文学賞をめぐる話題をきっかけに、この「ハイブリッド形式」という新しい読書体験が、日本の読者にもっと広く届くことが期待されています。詳しくは書肆侃侃房の公式サイト(