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組織に「忖度」が横行する本当の理由とは?古賀史健氏の新刊から読み解く「集団浅慮」のメカニズム

投稿日:2026年01月11日

2025年に社会に大きな衝撃を与えた「フジテレビ事件」をきっかけに執筆された古賀史健氏の新刊『集団浅慮「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?』。ジャーナリストの浜田敬子氏の推薦により、独立型オンライン報道番組「ポリタスTV」で津田大介氏を交えた鼎談が実現しました。そのダイジェスト版を、10代~30代の男女にも分かりやすく解説します。

ハラスメントは「する側」が気づけない?

浜田敬子氏は、ダイバーシティ(多様性)の重要性を語る際、よく「個人の問題」と捉えられがちだと指摘します。しかし、日本企業は構造的に同質性が高まりやすいのだと強調します。新卒一括採用や年功序列といったシステムが、同じ価値観を持つ人々を生み出し、多様な視点が生まれにくい環境を作り出しているのです。

古賀史健氏は、男性中心の組織ではセクハラを自覚することがほぼ不可能だと指摘します。ハラスメントや差別は、加害者側が認識せずに起こりやすく、被害者が声を上げることで初めて問題が明らかになることが多いのです。

ダイバーシティが抱えるコミュニケーションコストとは?

津田大介氏は、古賀氏の新刊が安易なダイバーシティ称揚で終わっていない点を評価しています。ダイバーシティは、短期的には混乱をもたらす可能性があり、中途半端な施策では効果が出にくいことも指摘されています。

浜田敬子氏は、現在の日本企業がダイバーシティの踊り場にあると指摘します。投資家の目もあるため女性管理職比率を高めようとする動きはあるものの、その目的が理解されていない場合が多いのです。異なる属性の人が管理職になるとコミュニケーションコストが増加し、業績に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。

「忖度」よりも根深い「同化」という問題

浜田敬子氏は、自身の経験を語り、組織に同化していく過程で、自身の意見を言えなくなる状況に陥ったことを明かします。男性中心の組織で働く中で、男性の目を意識した企画しか出せなかったというのです。

古賀史健氏は、「忖度」という言葉が使われがちですが、実際には「同化」がより根深い問題だと指摘します。組織に同化した結果、無意識的に組織やボスに都合の良い行動をとってしまうのです。

津田大介氏は、古賀氏の指摘により、「忖度」という言葉だけでは見えなかったものが明確になったと述べています。同化してしまった結果、罪の意識も感じずに組織に迎合してしまう可能性があるのです。

この記事が、組織における「忖度」や「集団浅慮」の問題について、深く考えるきっかけになれば幸いです。

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