くまモン「こどもの日」復帰から10年…熊本地震からの復興を力強く支援し続ける姿
愛くるしい姿で熊本県をPRする人気キャラクターくまモン。2016年の熊本地震では、被災地に寄り添い、復興のシンボルとして大きな役割を果たしました。一度は活動を自粛したものの、ファンの温かい声に後押しされ、「こどもの日」に活動を再開してから今年で10年。くまモンは、被災者の心の支えとなり、笑顔を取り戻すために奔走し続けています。
被災直後の苦渋の決断と活動再開
2016年4月14日に発生した前震、そして4月16日の本震で熊本県は甚大な被害を受けました。くまモンは、被災者の心情を害する可能性を考慮し、SNSでの情報発信を一時停止しました。しかし、SNSや県庁には「くまモンに会いたい」「元気を出してほしい」というメッセージが多数寄せられました。
担当者たちは熟慮を重ねた結果、「被災者に寄り添う」という結論に至り、活動再開を決断。再開の舞台に選ばれたのは、本震で震度7を観測した西原村にあるにしはら保育園でした。避難所として利用されていた保育園に現れたくまモンに、子どもたちは「くまモン、久しぶり!」「会いたかったよ!」と歓喜の声を上げました。
10年前の「こどもの日」を振り返る
当時5歳だった県立翔陽高1年の男子生徒は、自宅の一部が倒壊したものの、くまモンに触れることで「うれしくて、すぐにさわりに行った」と振り返ります。くまモンの存在は、子どもたちにとって心のよりどころとなり、困難な状況下でも笑顔を忘れずに過ごせるきっかけとなりました。
くまモンの誕生とこれまでの活動
くまモンは、2010年に「熊本の者」を意味する方言「くまもとんもん」に由来して誕生しました。愛らしい見た目とやんちゃな言動で瞬く間に人気を集め、ギネス世界記録にも挑戦するなど、精力的に活動してきました。東日本大震災の際には、約4か月後に被災地を訪問した実績もあります。
復興への貢献と未来への展望
くまモンは、復興感謝祭など様々なイベントに参加し、被災地を元気づけています。4月18日に西原村で開催された復興感謝祭では、得意のダンスを披露し、来場者とハイタッチを繰り返しました。一緒に踊るために練習したにしはら保育園の女児は「(くまモンの体は)モフモフだった。元気が出た」と喜びを語りました。
熊本地震から10年が経過し、復興は道半ばですが、くまモンはこれからも被災者の心の支えとして、そして熊本県のPR大使として、その活動を続けていくことでしょう。