ポーランドの湖底から超貴重な「黄金の槍」が出土!王侯貴族のミステリー、それとも古代の儀式?
ポーランドのレドニツァ湖の底から、とんでもないお宝が引き上げられました!なんと、10世紀後半から11世紀初頭のものと見られる4本の古代の槍穂が発見されたんです。中でも、そのうちの1本は豪華絢爛な装飾が施されており、調査チームを驚かせています。
豪華絢爛!王侯貴族のシンボルか?
この豪華な槍穂は、金・銀・青銅といった貴重な金属でめっきされ、渦巻きやトリスケリオン模様(連結した幾何学デザイン)が繊細に彫り込まれていました。
こんなに精巧な細工が施されていることから、調査チームは「これはただの武器じゃない!」と推測。もしかしたら王侯貴族が権力の象徴として持っていたり、特別な儀式で使われたりしたのかもしれない、と考えているそうです。戦闘でガシガシ使うにはもったいなさすぎるくらい美しいですよね!
約2メートルの柄付き槍穂も!鹿の角まで付いた唯一無二の逸品
さらに驚いたのは、2本目の槍穂。なんと、約2メートルのトネリコ材の柄が、ほぼ完璧な状態で残っていたんです!
ニコラウス・コペルニクス大学のアンジェイ・ピディン教授によると、これほど保存状態の良い柄が残っている槍は、この湖からはたった2本しか見つかっていないとのこと。しかも、この槍の先端には鹿の角まで取り付けられていたというから、もうロマンしかありません!まさに「唯一無二」の発見です。
1000年前の超絶技巧!最先端技術で作られた槍も
他の槍穂も負けていません。3本目は柳の葉のような「細身で繊細」なデザインで、当時のヨーロッパでよく見られた形だそう。
そして4本目は、「低炭素鋼」と「高炭素鋼」を何度も鍛え上げるという、当時の最高レベルの技術で作られていました。1000年も前の時代に、こんなにも進んだ製鉄技術があったなんて、本当にすごいですよね!
なぜ湖底に?古代ポーランドのミステリー
レドニツァ湖は、これまでも中世の武器がたくさん沈んでいることで有名なんです。これまでに斧145本、槍穂64本、剣8本が発見されているそう。
なぜこんなに多くの武器が湖にあるのか、実は2つの有力な説があります。
一つは、1034年にポーランド王ミェシュコ2世が亡くなった後の争いに関係しているという説。チェコの王子がポーランドに侵攻し、グニェズノやポズナンといった主要都市を略奪した際に、橋での戦闘中に武器が水中に落ちた、というものです。
もう一つは、武器が神々への供物として捧げられたという説。当時、ポーランドではキリスト教への改宗が進んでいましたが、異教の習慣も長く残っていたため、古代の信仰が背景にあった可能性も考えられます。
調査チームは、これらの槍穂の材料や製造場所を特定するため、さらに詳しい分析を進めています。そして、レドニツァ湖の探査もまだまだ続くとのこと。
湖底に眠る古代のミステリーが、これからも私たちをワクワクさせてくれそうですね!今後の発見にも期待大です!
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