強い寒波も関係なし!?冬眠しないクマが猛威、さらに「箱わな妨害」でハンター激怒のワケ
【緊急速報】冬眠しないクマ、人里で襲撃被害が相次ぐ!
今シーズン最強の寒気が日本列島を襲っているにもかかわらず、クマによる被害が驚くほど相次いでいます。
4日には全国で4人が負傷。岩手県奥州市では60代の女性が自宅近くの路上で顔を引っかかれ、富山市では新聞配達中の70代夫婦が顔を負傷する痛ましい事件が発生しました。
降り積もった雪に生々しい血痕が残る現場の様子は、事態の深刻さを物語っています。
なぜ冬眠しない?専門家が語る「里への執着」とは
通常であれば冬眠しているはずのこの時期に、なぜクマは人里に出没し続けるのでしょうか?
岩手大学農学部の山内貴義准教授は、「里に執着する個体が非常に多いので、ずるずると里のものを何かしら食べてしまうと、冬眠がどんどん遅れていく可能性はあると思います」と指摘します。
エサを求めて人里に居つき、それが冬眠の遅れに繋がるという悪循環が、今年の被害多発の背景にあるようです。
まさかの事態!クマ捕獲用の「箱わな」が何者かに破壊される事件発生
深刻なクマ被害を受け、猟友会などは捕獲活動を進めていますが、その取り組みを妨害する衝撃的な事件が起きています。
防犯カメラの映像には、静かに箱わなに近づいた人物が、右足で入り口部分を蹴り上げ、扉を閉めてわなを無効化する様子が捉えられています。
カメラに気づくと、懐中電灯を照らして足早に去っていくその姿は、なんとも不気味です。
イノシシやシカなどの鳥獣被害に悩む福岡県では、このような箱わな妨害が去年3月から頻繁に発生しているといいます。
「命を失う事故も…」ハンターが訴える苦悩と怒り
このような妨害行為に対し、現場で活動するハンターたちは深い憤りを感じています。
ハンター歴6年の40代男性は、「モチベーションは下がりますね、やっぱり。僕らもクマではないのですが、イノシシやシカに関してもやっぱり一歩間違えたら、命を失うという事故は発生していますので、実際」と、その危険性と苦悩を語ります。
1メートル30センチ四方、奥行き2メートル、およそ200キロにもなる鉄製の箱わなの設置は、かなりの重労働。
「わなもかけたら終わりじゃなくて、やっぱり見回りであったりとか、他の(わなも)追加したりということで、やっぱりそれ相応の苦労はしています」と、その地道な努力を強調しました。
男性は現在、被害届の提出を検討しており、問題の深刻さが伺えます。
私たちにできること:クマと共存するための未来を考える
冬眠しないクマによる被害、そして捕獲活動への妨害。これらの問題は、私たち人間と野生動物との関係、そして社会全体のあり方を深く考えさせるものです。
クマの出没情報に注意し、身の安全を確保することはもちろんですが、このような状況を生み出している背景にも目を向け、共存のための解決策を模索していくことが今、求められています。
(「グッド!モーニング」2025年12月5日放送分より)
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