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【速報】英国予算案、明暗分かれる市場の評価!財政余力向上の一方で潜むリスクとは?

投稿日:2025年11月27日

英国のリーブス財務相が先日発表した政府予算案に対し、大手機関投資家の間で歓迎と警戒が入り混じる複雑な反応が見られています。一体、何が評価され、何が懸念されているのでしょうか?
今回の予算案は、今後の英国経済の方向性を大きく左右するとして、世界中の金融市場が注目しています。

歓迎の声!予算案で高まる「財政余力」への期待

今回の予算案で投資家から特に歓迎されたのは、一連の増税措置を通じて財政規律が守られ、政府が自由に使える資金、いわゆる「財政余力」が市場の予想以上に高まった点です。
大手資産運用会社のバンガードで国際金利責任者を務めるアレス・クートニー氏は、この予算案によってイングランド銀行(英中央銀行)が将来的に利下げを継続しやすくなると指摘。決して全面的に明るい内容ではないとしながらも、縮小していた英国債の保有ポジションを再び増やしたと語っています。
また、アリアンツ・グローバル・インベスターズも、引き続き英国債に対して強気な姿勢を維持しています。

しかし深まる警戒!増税先送りが招く将来のリスク

一方で、フランクリン・テンプルトンやノーザン・トラスト・アセット・マネジメント、ブルーベイ・アセット・マネジメント、フィデリティ・インターナショナルの運用担当者たちは、英国債に対する慎重な姿勢を崩していません。
その理由は、財政余力は確かに高まったものの、短期的には歳出拡大が計画されている一方で、総額260億ポンドに上る増税の大部分が実施時期を後回しにされている点にあります。
ノーザン・トラスト・アセット・マネジメントのダン・ファレル氏は、「このような増税計画では、予算案が信頼に足るかどうか、しばらくは不透明になる」と述べ、英国債よりもイタリアやスペインの国債への投資が好ましいとの見方を示しています。
もし今後、英国の経済成長が予想を下回り、税収が伸び悩む一方で歳出が膨らめば、せっかく確保した財政余力が再び低下する恐れがあるとの警告も発されています。
フランクリン・テンプルトンのデービッド・ザーン氏は、リーブス氏が来年には再び増税を迫られると予想し、「リーブス氏はチャンスを逃し、課題を先送りしたに過ぎない」と厳しい評価を下しています。

英国債利回り急低下の真実!サプライズの裏に隠された市場の心理

予算案が発表された26日には、英長期国債利回りが9月以来の急低下を見せました。しかし、これは投資家が予算案を好感したというよりも、いくつかの国債売り出しが中止になったという供給要因が大きく影響したとの見方が強まっています。
つまり、市場は予算案そのものよりも、国債の供給量減少というテクニカルな要因に反応したというわけです。
RBCブルーベイ・アセット・マネジメントのマーク・ダウディング氏は、もし英国債の利回りがさらに低下する局面があれば、それを売り持ちポジションを構築する(価格が下がることを期待して売る)絶好の機会とみなすだろうと述べており、市場の慎重な見方が根強いことを示唆しています。

英国経済の行方:専門家が指摘する今後の課題

今回のリーブス財務相による予算案は、財政規律を重視し財政余力を確保した点で一定の評価を得たものの、増税の先送りや経済成長の不確実性といった根本的な課題を抱えています。
市場の反応は一時的なものにとどまる可能性もあり、今後、英国経済がどのように成長し、政府が財政計画をどのように実行していくのか、引き続き注意深く見守る必要があります。
英国の未来を左右する予算案の動向から、目が離せません。

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