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COP30、地球の未来に黄色信号?「化石燃料脱却」見送りに失望の声相次ぐ

投稿日:2025年11月27日

COP30閉幕!「化石燃料脱却」はまさかの見送りに…

ブラジル・ベレンで約2週間にわたって開かれていたCOP30(国連気候変動枠組条約第30回締約国会議)が、11月22日(日本時間)に閉幕しました。世界中で注目されていたこの会議ですが、最終的な合意文書に「化石燃料の段階的廃止」に向けた文言が盛り込まれなかったことが判明し、国際社会やNGOからは失望の声が上がっています。
地球温暖化の最大の原因とされる化石燃料からの脱却は、多くの国が推進しようとしていたものの、「全会一致」という会議の原則が足かせとなり、残念ながら見送られる形となりました。この決定は、地球の未来にどのような影響を与えるのでしょうか。

「1.5℃」超えで迎えた初のCOP!地球はもう待てない?

今回のCOP30は、実は「初めて」だらけの会議でした。アマゾンの河口に位置するベレンでの開催、米連邦政府代表団が不在の異例の国際会議、そして何よりも衝撃的なのは、世界の平均気温が通年で「1.5℃」を超えてから初めて開催されたCOPだった、という点です。
パリ協定で掲げられた「1.5℃目標」は、もはや目前、いや、すでに超えてしまった現実。2024年は産業革命前から1.55℃の気温上昇を記録し、世界各地で気候災害が頻発しています。
国連の報告書によれば、現状のペースで二酸化炭素の排出が続けば、1.5℃に抑えるための「カーボンバジェット」(炭素予算)はあと4年で使い切ってしまうとのこと。ティッピングポイント(臨界点)も近づいていると指摘されており、まさに「待ったなし」の状況で今回の結果となりました。

なぜ「化石燃料脱却」は実現しなかったのか?

気候危機の根本原因と科学者たちが指摘する石油・ガス・石炭などの化石燃料からの脱却は、今回のCOP30の最優先事項とされていました。実際、80カ国以上がこの目標に向けて前進しようと動きを見せていたんです。
しかし、国連気候変動枠組条約の会議では、最終合意文書は全会一致で採択されるという制約があります。これにより、一部の国の反対や慎重な姿勢が、全体のトーンを弱め、「化石燃料」という直接的な表現を盛り込むことができませんでした。
議長を務めたブラジルのコレア・ド・ラゴ氏とマリナ・シルバ環境大臣は、今後1年間、引き続きこの問題について協議を続けていくと約束していますが、今回の結果は、国際社会が気候変動問題に対してどれだけ「野心」を持てるのか、という課題を浮き彫りにしたと言えるでしょう。

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