【緊急速報】香港高層住宅で大規模火災発生!55人死亡、K-POPイベントに不安の声も
香港で未曾有の大規模火災が発生、死者55人に
2023年〇月26日午後4時ごろ(日本時間)、香港北部にある高層住宅が密集する団地で、大規模な火災が発生しました。この火災により、これまでに消防士1人を含む55人もの死亡が確認され、さらに72人が病院に搬送、うち15人が重体という深刻な事態となっています。
現場の団地は32階建ての高層住宅8棟から成り、約4000人以上が生活していましたが、火はうち7棟にまで燃え広がるという、まさに未曾有の災害となっています。
燃え広がる炎と住民の悲痛な叫び
火災発生後の映像からは、大量の黒煙が立ち上り、時間が経つにつれて赤く燃える炎はさらに激しさを増していきました。日が暮れ始めると、マンションの大部分が炎に包まれ、夜には巨大な炎が夜空を焦がす様子が確認されています。
団地に住む男性は、火災発生時に妻に電話で逃げるよう促したものの、廊下や階段が煙で満たされ暗闇になっていたため、自宅に戻るしかなかったと話しています。この男性は「打ちのめされています。隣人や友人がたくさんいます。知り合いには幼い子供や高齢者もいるのに、まだ建物の中に閉じ込められていると電話がありました」と、家族や友人の安否を心配する悲痛な声を上げています。
また、別の住民からは「火災報知器が鳴らなかった」という証言もあり、初期対応の遅れが被害を拡大させた可能性も指摘されています。
「20年以上前に購入し、全てのお金を使って買ったが、燃えたら何も残らない」と語る住民の言葉は、火災の甚大さを物語っています。
火災拡大の背景と逮捕者
夜通しの消火活動が行われたものの、出火から24時間以上が経った現在も3棟の火は消し止められておらず、煙は上がり続けています。
今回の火災現場となった高層住宅では修繕工事が行われており、その足場には燃えやすい「竹」が使用されていました。地元メディアは、この竹の足場から火の粉が風で燃え移った可能性を伝えています。
香港当局は、工事を担当していた業者の取締役ら3人を過失致死の疑いで逮捕したと発表。外壁を覆っていた防護ネットなどが防火基準を満たしていなかったことや、エレベーターホールの窓の外側が可燃性の発泡スチロールで覆われていたことが、火災の急速な拡大につながった可能性があるとしています。
日本人への影響とK-POPイベントの行方
木原官房長官は27日午前の会見で、「香港の大規模火災で被害に遭った日本人は現在のところいない」と発表しました。
一方で、28日から2日間、香港で開催予定の世界最大級のK-POP授賞式に関心が集まっています。会場は火災現場から車で20分ほどの場所と比較的近く、SNSでは会場を訪れる予定の日本人観光客から「今日の夜から香港に行く予定だった。現地の人が心配」「今更、飛行機もホテルもキャンセルできない。中止になっても行くしかない」など、不安の声が上がっています。
未だ続く消火活動と今後の見通し
李家超長官は「140台以上の消防車と60台以上の救急車を投入し、800人以上の消防士と救急隊員が動員されている」と述べ、当局が全力で対応にあたっていることを強調しています。
しかし、火災発生から24時間以上が経過してもなお消火活動が続いていることから、被害の全容把握には時間がかかるとみられます。
多くの住民が住む場所を失い、復旧には長い道のりが予想されます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、これ以上の被害が拡大しないことを願うばかりです。
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