【衝撃】奄美大島マングース根絶の裏側に潜む「大絶滅時代」の警告！私たちにできることとは？

「ネイチャーポジティブ」って何？鹿児島で考える地球の未来

2月23日、鹿児島県鹿児島市で開催された「生物多様性シンポジウム」が、今、私たち若者世代にも深く刺さる内容で話題になっています。
テーマは「ネイチャーポジティブ」。これは、失われつつある自然を回復させていくポジティブな取り組みのこと。約80名の参加者が集まり、地球環境の現状と、私たちができることについて真剣に考えました。

奄美大島の奇跡！マングース根絶への壮絶な道のりを知ってる？

今回のシンポジウムで特に注目を集めたのは、元環境省レンジャーの阿部愼太郎さんの講演です。
彼は、なんと奄美大島での特定外来生物マングース根絶プロジェクトに携わってきたプロ中のプロ！その話はまるでドキュメンタリー映画のようでした。
始まりは1979年、ハブ対策として約30匹のマングースが持ち込まれたことから。しかし、まさかそれがアマミノクロウサギなど、奄美大島にしかいない貴重な生き物たちを激減させる原因になるなんて、誰も想像していなかったでしょう。
駆除が始まったのは1993年、しかしマングースの数は増え続け、2000年にはなんと約1万匹に！

そこで結成されたのが「マングースバスターズ」！
彼らは最大で約3万5000個もの捕殺わなを設置し、探索犬まで導入して、根気強く活動を続けました。そしてついに、2018年4月、最後の1匹が捕獲！それから約6年後の2024年9月に、世界的に見ても異例の「根絶宣言」がされる予定なんです。
奄美大島ほどの大きな島での外来種根絶は、世界に誇るべき快挙！阿部さんはその功績の大きさを力強く語ってくれました。でも、彼はこうも警鐘を鳴らしています。「生態系に影響を及ぼす外来種はマングースだけじゃない」。九州一帯で生息域を拡大しているアライグマなど、身近な外来種の脅威にも目を向ける必要があると指摘しました。

身近な脅威「外来種」から自然を守る3つの合言葉！

外来種って聞くと、遠い国の話みたいに感じるかもしれないけど、実は私たちのすぐ近くにも潜んでいます。
阿部さんは、そんな外来種から自然を守るための超重要な3つの合言葉を教えてくれました。
それは、「入れない・捨てない・広げない」！
ペットを安易に飼い始めたり、飼いきれなくなって捨ててしまったり、気づかずに外来種の種子などを持ち運んでしまったりすることが、実は重大な環境問題に繋がっているんです。私たち一人ひとりのちょっとした行動が、未来の自然を守る鍵になるってこと、覚えておきたいですね。

私たちは「大絶滅時代」に生きている！未来のための行動とは？

シンポジウムでは、国立環境研究所特命研究員で生物学者の五箇公一氏も基調講演を行いました。
彼は、地球温暖化や環境破壊、そして外来種による生態系への影響が加速している現状を指して、「生物多様性の劣化が進む現代は、まさに大絶滅時代に入っている」と衝撃的なメッセージを投げかけました。
「人間は生物多様性があるからこそ生きていける」という彼の言葉は、私たちの心を大きく揺さぶります。
大量消費や利便性ばかりを追求するライフスタイルを見直し、足元からの環境保全に取り組むことの重要性を強く訴えました。

まとめ：地球に優しい「ネイチャーポジティブ」を始めよう！

奄美大島のマングース根絶という奇跡は、私たちに「やればできる」という希望を与えてくれます。でも同時に、外来種問題や地球規模の環境危機という現実も突きつけられました。
「ネイチャーポジティブ」は、単に自然を守るだけでなく、積極的に回復させていこうという前向きな考え方です。
私たちの豊かな暮らしは、地球の豊かな自然の上に成り立っています。今日から、「入れない・捨てない・広げない」を意識したり、日々の生活でできるエコな選択をしたりして、地球に優しい「ネイチャーポジティブ」な行動を始めてみませんか？
未来のために、私たち一人ひとりの行動が、きっと大きな変化を生み出すはずです。