激震!台湾と中国のリアルが交錯する今。『零日攻撃』が示す未来、大使のメッセージ、そして驚きの「台湾同胞証」旅体験!
注目のドラマ『零日攻撃』!日本の人気俳優も出演
今、台湾で大注目のドラマ『零日攻撃(ZERODAYATTACK)』をご存知ですか?このドラマは、もし台湾と中国の間で戦争が起こったら…という仮想のシナリオを題材にしていて、高橋一生さんや水川あさみさんといった日本の人気俳優も出演している国際色豊かな作品なんです!
物語は、総統選後の台湾でうごめく中国の工作活動や、政府に不満を持つ台湾青年が中国のスパイ組織に加わる様子、さらに諜報戦に巻き込まれるメディア関係者など、様々な視点から描かれる群像劇。
まさに「攻撃はすでに始まっている」という衝撃的なメッセージが全編に貫かれており、IT用語の「ゼロデイ攻撃」(システムに脆弱性が見つかってから対策が施される前に行われるサイバー攻撃)になぞらえ、現代台湾の抱える社会不安を浮き彫りにしています。
ドラマへの評価は、台湾の支持政党や政治的立場によって大きく分かれています。
独立志向の与党・民進党を支持する人々は「これは起こりうる未来だから、いざという時に備えるべきだ」と、このドラマを肯定的に捉える傾向が強いようですね。一方で、中国を刺激すべきではないと考える野党支持者からは「戦争を煽るなんていかがなものか」「与党の予算で作られたドラマで、軍事費を増やす狙いでは?」といった否定的な声も上がっています。ドラマ一つとっても、台湾社会の複雑な状況が垣間見えますね。
中国大使がXで訴える「両岸一家親」とは?
そんなドラマが話題を呼ぶ中、中国駐日大使が自身のXアカウントで気になる発言をしました。
日本で発生した「台湾同胞を含む観光客襲撃事件」に触れ、「両岸一家親(両岸は一つの家族)」というスローガンを掲げたのです。これは中国が台湾を自国の一部と見なし、経済や文化面での交流を通じて「一つの中華」を強調するプロパガンダの一環とされています。
ドラマが描く緊張感とは対照的に、中国側は「家族」という言葉で融和を訴えかけ、台湾の同胞意識に働きかけようとしているのが分かります。SNSでのメッセージ一つにも、それぞれの思惑が透けて見えますね。
パスポートなしで中国へ!?「台湾同胞証」の驚き体験
この記事の筆者は、日本で生まれ育った後、北京での語学留学を経て台湾に移住し、昨年ついに台湾(中華民国)に帰化しました。そして、国籍取得後に手に入れたのが、なんと中国大陸を自由に旅できる「台湾同胞証(略して台胞証)」という特別な通行証なんです!
驚くべきことに、この台湾同胞証があれば、パスポートなしで中国に出入りできるんです!なぜなら、中国政府は台湾を自国領と見なしているため、台湾の人々を「同胞(自国民)」として扱っているから。中華民国のパスポートを正式に受け付けられない中国政府が、代わりに台湾人専用の身分証として発行しているのが、この台胞証なんですね。
「台湾同胞証」が切り開いたビジネスチャンスの歴史
実は、この台胞証は今に始まった話ではありません。1990年代以降、多くの台湾人ビジネスマンがこの台胞証を手に中国大陸へ渡り、経済成長著しい広州や深セン、上海などで工場を設立し、大成功を収めてきました。
当時、天安門事件の影響で外国からの投資が激減していた中国側も、商売っ気あふれる台湾のビジネスマンを積極的に招き入れることで、経済を活性化させようという思惑があったのです。このように、一見政治的に対立しているように見える台湾と中国ですが、水面下ではビジネスや人の交流が活発に行われてきた複雑な歴史があるんですよ。
まとめ:複雑だけど知っておきたい台湾と中国の「今」
戦争をテーマにしたドラマから、大使のSNS発言、そしてパスポートなしでの旅行体験まで、台湾と中国の関係は非常に多面的で複雑です。
『零日攻撃』のような作品が世に出ることで、台湾の人々が抱えるリアルな不安や課題が浮き彫りになり、一方で「台湾同胞証」のような仕組みを通して、両岸の間に歴史的な繋がりや経済的な結びつきが存在することも見えてきます。
単なる対立だけではない、この複雑な国際関係を理解することは、私たちにとっても非常に重要なこと。ぜひ、この機会に台湾と中国の「今」について、もっと深く考えてみませんか?
コメント一覧
まだコメントはありません。
← トップに戻る