青森・ももいしいちご、震災からの復興と未来への願いを込めて出荷開始!
青森県おいらせ町で、鮮やかな赤色と甘さが自慢の生食用イチゴ「ももいしいちご」の出荷が今年も始まりました。東日本大震災からの復興、そして高齢化が進む地域農業を支える強い思いが込められたイチゴです。
減少する生産者数、それでも守り続ける「ももいしいちご」のブランド
JA十和田おいらせももいし支店管内では、主力品種「とちおとめ」を中心に、約7戸の農家が40アールで作付けを行っています。シーズンを通して約9トンの出荷を見込んでいますが、かつては100戸を超えるイチゴ農家がいたこの地域も、高齢化と2011年の東日本大震災の影響で生産者数は減少傾向にあります。
震災では、海に近いハウスが津波で倒壊し、収穫期のイチゴが泥水やがれきに埋まってしまうなど、甚大な被害を受けました。塩害により、作付けを諦めざるを得ない圃場も出てきました。
「再建断念した人の分まで」50年の経験と地域の絆で支えるイチゴ栽培
50年近くイチゴ栽培を続けている川口勝子さん(68歳)は、震災後、JA職員や地域の農家仲間と協力してがれきの撤去を行い、復興への第一歩を踏み出しました。「肩を落とす農家を救ったのは、JA職員や地域の農家仲間だった」と振り返り、協同の価値やJAの役割を強く実感したと言います。
現在、川口さんはビニールハウス3棟で6000株のイチゴを栽培しています。「思い入れのあるももいしいちごは私の一部。再建を断念した人たちの分まで、できる限り作り続けたい」という強い思いのもと、愛情を込めてイチゴを育てています。
「まっぷたつ?パフェ?」SNS映えもする断面が楽しいイチゴ
「ももいしいちご」は、その鮮やかな色合いと甘さだけでなく、半分に切った時の断面も楽しめるのが魅力です。まるでパフェのような見た目は、SNSでの拡散も期待できます。
地域で紡いできたブランドイチゴ「ももいしいちご」は、東日本大震災からの復興の象徴として、そして未来への希望を乗せて、今年も食卓を彩ります。