元陸将補が防災講演!「だす くう ねる」で命を守る備えを
陸上自衛隊で幹部を務め、東日本大震災の復旧支援にも従事した米津浩幸さん(63)が、姶良市で防災に関する講演会を行いました。10代~30代の若者にも関心を持ってもらえるよう、命を守るための具体的な備えと、避難所生活のリアルを分かりやすく解説しました。
東日本大震災の経験から得た教訓
姶良市出身の米津さんは、東日本大震災直後から岩手県に派遣され、瓦礫の撤去や被災者の生活支援を指揮しました。その経験から、「避難するタイミングや経路を事前に考えておくことが、行動を早め、命の分かれ目になる」と強調します。「10分早く行動するだけで、状況は大きく変わる」と訴え、日頃からの備えの重要性を呼びかけました。
避難所生活で最も重要なこと「だす くう ねる」
米津さんが講演で特に力を入れたのが、避難所生活の優先順位です。「だす くう ねる」というキーワードを挙げ、その中でも「だす(排泄)」の重要性を強く訴えました。能登半島地震での支援活動で、避難所でトイレが機能せず、衛生環境が悪化している状況を目の当たりにしたことがきっかけです。
「ご飯は我慢できるが、トイレは我慢できない。トイレが汚いと、水分補給や食事を控え、健康を害するリスクが高まる」と指摘し、「簡易トイレを事前に購入し、使い方に慣れておくことが非常に大切」とアドバイスしました。「自分の分は自分で用意し、一度試してみるだけでも、大きな違いがある」と、具体的な行動を促しました。
悪循環を防ぐための備え
米津さんは「人間は出せないと食べない、食べないと衰弱していく。この悪循環を防ぐためには、排泄の準備をしておくことが大事」と語り、「備えあれば憂いなし」という言葉通り、日頃からの準備が、いざという時の命を守ることに繋がると改めて強調しました。今回の講演会は、加治木高校同窓会が主催し、地域住民の防災意識向上に貢献しました。