【センバツプレーバック】智弁和歌山(2018年)全員安打の奇跡!劇的な逆転勝利で全国を沸かせた
2018年の春の甲子園、第90回記念大会。智弁和歌山が、全員安打という驚きの猛攻で、強豪創成館を逆転サヨナラで破る大金星を飾りました。この年の智弁和歌山は、まさにドラマチックな展開の連続でした。
初戦突破から準々決勝の激戦
2011年以来、センバツで白星がなかった智弁和歌山。初戦の2回戦では、小堀颯投手と池田陽佑投手の継投で富山商を4-2で下し、好発進を切りました。続く3回戦の国学院栃木戦も7-4で勝利し、勢いそのままに準々決勝へと駒を進めます。
創成館との死闘!「ジョックロック」が選手を後押し
準々決勝の相手は、長崎の強豪創成館。序盤から先行を許し、2-7と大きく点差をつけられてしまいます。しかし、諦めない智弁和歌山。五回に3四球、3本の単打、そして犠飛を絡め、一挙に4点を奪い、試合の流れを引き寄せます。応援団は、チームを象徴する応援歌「ジョックロック」を熱唱し、選手たちを後押ししました。
7-9で迎えた九回裏、2死満塁の場面で、3番手で好投していた平田龍輝投手が自ら左前打を放ち、2点を還して延長に持ち込みます。再び1点リードを許した延長十回裏、2死一、二塁で黒川史陽選手が左翼手の頭上に二塁打を放ち、劇的な逆転サヨナラで試合に終止符を打ちました。この試合、智弁和歌山はなんと先発全員が安打を記録するという、まさに奇跡的な猛攻でした。
準決勝も制し、決勝へ!
当時のコーチだった中谷仁さんは、「サヨナラ勝ちをしてうれしい気持ちもあったが、反省すべき点が多かった」と振り返りつつも、「智弁和歌山の強さは伝統的にスタンドにある。全校応援は大きな武器だ」と、チームを支える強大な応援力について語っています。
準決勝では、さらに強豪東海大相模(神奈川)を相手に、5点差を逆転。延長十回まで戦い抜き、12-10で打ち破りました。決勝では、史上3校目の連覇を果たした大阪桐蔭に惜敗しましたが、伝統校・智弁和歌山が健在であることを全国に示しました。
この年の8月、甲子園で春夏通算68勝の歴代最多勝利記録(当時)を持っていた高嶋仁監督が72歳で退任。中谷さんに指揮官のバトンが引き継がれました。