高知農業、甲子園へ!「選手3人」時代を支えたライバル校との絆、そして聖地への熱い想い【後編】
テレビ高知センバツ高校野球に21世紀枠で初出場する高知農業高校。21日の第2試合で日本文理(新潟)と対戦します。かつて「選手3人」という危機的状況を乗り越え、多くの人々の支えを受けながら掴み取った甲子園出場。21人の部員たちは、数えきれないほどの“思い”を胸に“聖地・甲子園”へと挑みます。
苦境を乗り越えた高知農業、支えとなったのは“ご近所”のライバル校
高知農業が辿ってきた道のりは決して平坦ではありませんでした。2021年の春には新入部員がゼロとなり、夏の大会後には選手が「3人」にまで減少。そんな絶望的な状況を支えたのが、同じ南国市内に位置する高知東工業高校でした。
高知農業と高知東工業は、農業・工業という“実業校”同士であり、互いに切磋琢磨してきたライバル校です。高知農業が「選手3人」となり「連合チーム」を編成した際、高知東工業は練習試合に積極的に対戦相手を務めてくれ、共に練習を重ねることで互いの実力を高め合いました。
高知農業の下坂充洋監督は、「感謝してもしきれないくらい、大変お世話になっている」と、高知東工業への感謝の思いを語ります。
実業校ならではの苦労、それでも練習を続ける部員たち
両校には、実業校ならではの共通の課題もあります。それは、授業の一環である「実習」の存在です。実習は部活動よりも優先されるため、実習がある生徒は練習に参加できず、部員全員が揃って練習できない日があるのです。
しかし、高知農業の部員たちは、そんな困難な状況にもめげずに練習を続けています。甲子園という目標に向かって、チーム一丸となって努力を重ねています。
甲子園での戦いを通して、高知農業の選手たちは、これまで支えてくれた全ての人々への感謝の気持ちを表現し、そして新たな歴史を刻むことを目指します。