ホルムズ海峡、中国船が相次ぎ通過!中東情勢緊迫の中、安全確保への思惑か?
ペルシャ湾の要衝であるホルムズ海峡で、中国船主を名乗るばら積み貨物船が相次ぎ通過していることが明らかになりました。中東情勢が緊迫化する中、安全確保を目的とした措置とみられています。
ホルムズ海峡の現状と「中国人船主」の信号
ホルムズ海峡は、イランへの攻撃開始後、実質的に封鎖状態が続いていました。しかし、7日にはリベリア船籍のバルクキャリア「シノオーシャン」が、船舶自動識別装置(AIS)から「CHINAOWNER_ALLCREW(中国船主・乗組員全員)」という目的地信号を発信し、海峡を通過しました。この船は、アラブ首長国連邦(UAE)のミナサクル港で3月5日に貨物を積み込んだものの、積み荷の内容は不明です。
同様の事例と背景にある思惑
実は、5日にもオマーン沖を航行していたバルクキャリア「アイアンメイデン」が、同様に目的地信号を「中国人船主」に変更して海峡を通過しています。また、前週末には液化石油ガス(LPG)タンカー「ボアジチ」が「イスラム教徒船主・トルコ船籍」という情報を発信しており、ホルムズ海峡通過時の攻撃を回避する目的があると考えられます。
船籍と所有・管理会社
「シノオーシャン」は、アクイラ・シッピングが所有し、香港の会社が管理しています。両社とも中国に本社を置いています。米・イスラエル軍によるイラン攻撃や、それに対する報復が拡大する中で、ペルシャ湾の船舶は身動きが取れない状態が続いており、今回の措置は、こうしたリスクを回避するための戦略的な判断と見られます。
中東情勢の今後の展開とともに、ホルムズ海峡の航行状況にも注目が集まります。