「得体の知れない劇薬」に変化した危険ドラッグ…その危険性と若者への影響
2014年に「危険ドラッグ」と名称を改めた脱法ドラッグ。現在もその原因と見られる事件や事故が後を絶ちません。一体、危険ドラッグはどれほど危険なのか?そして、なぜ若者や中高年を惹きつけるのでしょうか。販売業者や常用者への取材を重ねた『脱法ドラッグの罠』著者・森鷹久氏に、ノンフィクションライターの藤井誠二氏が迫ります。今回は、その第2回として、危険ドラッグが「ドラッグ」から「劇薬」へと変化した背景に焦点を当ててご紹介します。
ドラッグの「モノ」が変わった?第4世代から第5世代への変化
森氏によると、新宿などで販売されている危険ドラッグの店員が語るには、以前のものは大麻に似た効果があり、大麻愛好家が主な顧客層でした。しかし、成分の規制が強化された第4世代、第5世代が登場したことで状況は一変します。
「規制によって、今までのような快感を得られないのではないかという悲観的な見方が多かったんです。でも、実際に第5世代が出てきてみたら、みんな『なんだ、これ?』と驚いたんです。完全にケミカル(化学的なもの)だと。」
「あったかいもの」から「冷たいもの」へ…ドラッグ愛好家の感覚
ドラッグ愛好家は、その効果によってドラッグを「あったかいもの」と「冷たいもの」に分類します。森氏によれば、「あったかいもの」は大麻系で、火を付けて吸うことからそう呼ばれます。一方、「冷たいもの」は覚せい剤を指し、結晶が氷に似ていることや、頭に響くような感覚から名付けられたそうです。
「新世代のドラッグは、いわゆる『冷たい系』になったというふうにみんなおっしゃっていました。」
第5世代の危険性…覚せい剤と酷似する効果
第4世代までは、リラックス効果や食欲増進といった、大麻に似た効果が期待されていました。しかし、第5世代になると、その効き目は大きく変化します。
「第5世代は、目がさえるというか、本当に覚せい剤と非常に似た感じになりました。一概には言えませんが、ダウナー系からアッパー系のような変化があったことは確かです。」
危険ドラッグは、規制強化によって成分が変化し、より強力で危険なものへと進化しているのです。特に、第5世代は覚せい剤と酷似した効果を持つため、依存症のリスクも高まっています。若者を中心に、危険ドラッグの誘惑に負けないよう、正しい知識を持ち、決して手を出さないようにしましょう。