独身を“偽装”した博報堂マンに騙され…1年2カ月の裁判の末、女性に151万円の賠償命令
大手広告代理店博報堂に勤務する30代男性が、独身を偽って知り合った女性に性的被害を与えたとして、女性が提訴した裁判が終結しました。約1年2カ月に及ぶ法廷闘争の末、東京地裁は男性の貞操権侵害を認め、約151万円の賠償を命じました。
出会いは独身者限定アプリ
被害者のマイコさん(仮名)は、独身者限定のアプリで河合ユウキ(仮名)と出会いました。河合氏は博報堂勤務の広告マンで、誠実な人柄からマイコさんは将来を真剣に考え始めます。しかし、交際期間中、河合氏は既婚者であることが隠されていました。
229回にも及ぶ性交渉と、その裏に隠された嘘
二人の交際期間は約4カ月。その間、避妊なしの性交渉を繰り返しており、河合氏自身がカウントした回数は229回に達していました。しかし、河合氏は妻にマイコさんの存在が知られ、一方的に連絡を絶たれてしまいます。
「都合の良い不倫相手」として扱われた女性の怒り
マイコさんは、自身が「都合の良い不倫相手」として扱われたことに激しい怒りを覚えました。「既婚と知っていたら会うこともなく、まして性行為をすることも絶対になかった。私は性的同意を騙し取られ、尊厳を傷つけられたのです。泣き寝入りは絶対にしたくなかった」と語ります。
裁判で明らかになった河合氏の主張
河合氏は裁判で、二人の関係は結婚前提ではなく性交渉が目的だったと主張。また、避妊なしの性交渉についても「原告も同意していた」と主張しました。しかし、マイコさんは交際当初、不倫相手にはなりたくない旨のメッセージを送っていたことを証言し、河合氏の主張の矛盾を指摘しました。
貞操権侵害が認められ、賠償命令
2025年12月、東京地裁はマイコさんの主張を認め、河合氏の貞操権侵害を認めました。そして、マイコさんの成果給減少も考慮し、約151万円の賠償を命じました。
博報堂の対応は?
一連の事案について博報堂に質問状を送りましたが、回答は「在籍確認も含めまして、すべてお答えをしておりません。コンプライアンス遵守を企業の根幹ととらえており、それに反するような行為があったと判明した場合には、厳正な対応を行う」というものでした。
1年2カ月に及ぶ裁判で、マイコさんは和解を拒否し、自身の尊厳を守るために戦い抜きました。この裁判は、性的同意の重要性、そして不倫問題の深刻さを改めて浮き彫りにしました。