クマハンター男性が逆転勝訴!猟銃許可取り消し処分を最高裁が取り消し
ヒグマ駆除中に民家への銃弾の危険性があったとして猟銃の所持許可を取り消されたクマハンターの男性が、北海道を相手に起こした訴訟で、最高裁が2審判決を破棄し、男性の逆転勝訴を言い渡しました。これにより、処分が違法として取り消されることが確定しました。
事件の経緯:ヒグマ駆除と許可取り消し
北海道猟友会砂川支部長の池上治男さんは、2018年に砂川市の要請を受けヒグマを駆除。しかし、発砲した銃弾が周辺の民家に当たる危険性があったとして、北海道公安委員会から猟銃の所持許可を取り消されました。池上さんはこの処分に不服を申し立て、北海道を相手に処分の取り消しを求める訴訟を起こしました。
1審と2審の判決
1審の札幌地裁は、池上さんの出動が市の要請による公益目的であったこと、現場にいた警察官が発砲を制止しなかったことなどを考慮し、「処分は社会通念に照らし著しく妥当性を欠き違法」として、池上さんの訴えを認めました。
しかし、2審の札幌高裁は一転、弾丸がヒグマに命中した後も弾道が変化し、建物に当たる危険性があったとして、「違反行為が軽微とは言えない」と判断。処分を適法とし、池上さんは敗訴しました。
最高裁の判断:ハンターの役割を重視
池上さん側が最高裁に上告し、今年2月には弁論が開かれました。池上さん側は「ハンターが警察の代わりに鳥獣を駆除し、社会貢献を果たしていることを判断で重視すべき」と主張しました。一方、北海道側は「自治体の要請に基づく出動であっても、人の生命や身体を危険にさらす違法な発砲は許されない」と反論しました。
最高裁は、これらの主張を検討した結果、2審の判決を破棄し、池上さんの訴えを認めました。これにより、北海道公安委員会による猟銃の所持許可取り消し処分は違法として取り消されることが確定しました。
今後の影響
今回の判決は、ハンターの役割や鳥獣管理における自治体の要請のあり方など、今後の鳥獣管理政策に大きな影響を与える可能性があります。池上さんは「安心して活動できるように」とコメントし、今回の判決を歓迎しています。