誰もクマを撃てなくなる?猟銃を奪われたハンターの7年越しの闘いに終止符!最高裁が「免許取消は酷な処分」と判断
北海道の砂川市でクマの駆除にあたったハンターが、猟銃の所持許可を取り消された問題で、最高裁が27日、ハンター側の訴えを認め、公安委員会の処分を取り消す判決を下しました。この判決は、全国のハンターの活動に大きな影響を与える可能性があります。
事件の経緯:自治体の要望でクマを駆除、その後にまさかの処分
2018年、北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(77歳)は、砂川市内のクマを駆除しました。この駆除は、自治体からの強い要望を受けて行われたもので、現場には警察官や市の職員も立ち会っていました。池上さんは当時、「現場の警察官も市の職員もみんなで良かったな」と振り返っています。
しかし、翌年、道(北海道)の公安委員会から「住宅に弾が当たる恐れがあった」という理由で、猟銃の所持許可を取り消されてしまったのです。池上さんは、この処分に納得できず、違法だと訴えました。
一審・二審の判決:意見が分かれた裁判
1審の札幌地裁は、池上さんの訴えを認めました。しかし、2024年の2審・札幌高裁は、弾が跳ね返る“跳弾”の危険性を指摘し、池上さんの敗訴を言い渡しました。池上さんは、「近距離で(撃って)あちこち跳弾すると言われたら、誰も撃てなくなる」と、高裁の判決に強い不満を抱いていました。
最高裁の判決:常識的な判断が認められた
池上さんは、高裁の判決を不服として最高裁に上告。そして、最高裁は公安委員会の処分が違法であると判断し、処分を取り消す判決を下しました。最高裁は、今回の判決について「ほとんどハンター目線で、ごく常識的な判断をしてもらった」と評価しています。
勝訴確定後、池上さんが語る7年越しの想い
判決後、池上さんは「(判決は)被害に遭った人と家族もよかったと思えるような判決でした」と喜びを語りました。7年もの間、猟銃を失い、裁判と闘い続けた池上さんの想いが報われた瞬間でした。また、池上さんは、ヒグマの足跡を見つけながら、「ヒグマが歩いた跡。(いつ?)きのう見つけたから、おそらくおとといかもしれない」と、クマとの共存の難しさを語っています。
今回の最高裁の判決は、全国のハンターにとって大きな希望となり、今後の狩猟活動に影響を与える可能性があります。安全な狩猟を行うための環境整備が、ますます重要になってくるでしょう。